採用管理システム(ATS)は「①自社の主な採用形態(新卒・中途・アルバイト)に対応しているか」「②よく使う求人媒体・既存ツールと連携できるか」「③料金体系(初期費用・月額・オプション課金)が予算と規模に合うか」の3軸で選べば、導入後に「使われない」失敗を防げます。 本記事の10サービスのうち、料金を公式サイトで明示しているのはsonar ATS by HRMOS(月額22,000円〜)・i-web(月額1.9万円〜)・ジョブカン採用管理(月額8,500円〜・無料プランあり)・RPM(月額85,000円〜)で、残りは要問い合わせです(2026年9月時点)。
「Excelの応募者台帳がもう限界…」「どの求人媒体からの応募がどこまで進んでいるか、把握しきれない」——採用担当者なら一度はこのような壁にぶつかったことがあるのではないでしょうか。求人媒体の多様化、応募数の増加、リモート面接の常態化によって、手作業での採用管理はもはや現実的ではなくなってきています。
一方で「採用管理システム(ATS)を導入したいが、選択肢が多すぎて何を基準に選べばいいのか分からない」という声も多く聞かれます。料金体系もサービスによって大きく異なり、機能の充実度も対象企業規模もさまざまです。
本記事では、国内で実績のある採用管理システム10サービスを、各社公式サイトの情報のみをもとに料金・機能・対象採用形態・AI機能・媒体連携数で比較しました。新卒・中途・アルバイトといった採用形態別のおすすめや、導入時の失敗事例と対策も解説しています。自社に最適なATSを選ぶための判断材料として、ぜひお役立てください。
採用管理システム(ATS)とは?基礎知識
採用管理システム(ATS)とは、求人掲載から応募者管理・選考・内定・入社までの採用プロセスを一元管理するソフトウェアで、複数媒体の応募情報の自動集約・選考進捗の可視化・連絡の自動化によって採用工数を削減するのが中心的な役割です。
採用管理システムの主な機能・できること
採用管理システム(ATS:Applicant Tracking System)とは、求人掲載から応募者管理・選考・内定・入社までの採用プロセス全体をデジタルで一元管理するためのソフトウェアです。
主な機能は以下のとおりです。
- 応募者情報の一元管理: 複数の求人媒体からの応募情報を自動で取り込み、一つの画面で管理できます。媒体ごとにバラバラになりがちな情報を集約することで、見落としやダブルチェックの手間を大幅に削減します。
- 選考プロセス管理: 書類選考・一次面接・二次面接・最終面接・内定といった選考ステップを可視化し、各候補者の進捗状況をリアルタイムで把握できます。
- 面接調整・連絡の自動化: 候補者へのメール送信、面接日程の調整、リマインド通知などを自動化することで、採用担当者の事務工数を削減します。
- 求人媒体・エージェント管理: 複数の求人媒体やエージェントとの連携を一元化し、応募経路の管理や費用対効果の分析が可能になります。
- 採用データの分析・レポート: 媒体別の応募数・選考通過率・採用コストなどをダッシュボードで可視化し、採用戦略の改善に活用できます。
- 内定者フォロー: 内定承諾後の入社前フォローや必要書類の収集も管理できるサービスもあります。
採用管理システムを導入すべき理由・メリット
採用管理システムを導入することで得られる主なメリットは以下の4点です。
1. 採用業務の大幅な効率化
求人媒体が増えるほど、手作業での情報集約は限界を迎えます。ATSを導入することで、複数媒体からの応募情報を自動取り込みし、メール対応や日程調整も自動化できます。結果として、採用担当者がより本質的な業務(候補者との対話、採用戦略の立案など)に時間を割けるようになります。
2. 選考の品質・スピードが向上する
応募者情報が一元管理されることで、社内の関係者全員が最新の選考状況を共有できます。承認フローや面接フィードバックのデジタル化によって、選考スピードが上がり、優秀な人材の取りこぼしを防ぎます。
3. 採用データの蓄積と活用
媒体別の費用対効果、選考フェーズごとの通過率、採用にかかった日数(Time-to-hire)などのデータを蓄積・分析することで、次の採用計画に活かせます。勘や経験則に頼っていた採用活動をデータドリブンに変えられるのは、大きな強みです。
4. コンプライアンス・情報管理の強化
候補者の個人情報をExcelや紙で管理している場合、情報漏洩リスクや管理の属人化が懸念されます。ATSはアクセス権限管理や監査ログ機能を備えており、個人情報保護法への対応やセキュリティ強化にも貢献します。
ATSと採用CRMの違い
ATS(Applicant Tracking System)と採用CRM(Candidate Relationship Management)は、混同されやすいですが役割が異なります。
ATSは「応募があった候補者を管理・追跡する」ことに特化したシステムです。選考フローの管理、採用可否の記録、社内の選考コミュニケーションの効率化が主な用途です。
一方、採用CRMは「将来の候補者との関係構築」に焦点を当てたシステムです。まだ応募していない潜在候補者へのスカウト、タレントプール(人材プール)の構築・育成、候補者との長期的なコミュニケーション管理が主な用途となります。
近年は両者の機能を統合したシステムも増えており、本記事で紹介するサービスの中にも、ATS機能に加えてタレントプール管理やスカウト機能を備えたものが複数あります。
採用管理システムの選び方|5つのポイント
採用管理システムは「採用形態への対応」「求人媒体・外部ツール連携」「料金体系」「AI・自動化機能」「サポート体制」の5点で比較すると、自社に合うかを見極められます。 どのサービスも「便利そう」に見えますが、自社の採用課題や規模に合わないシステムを選ぶと、導入後に使われなくなるリスクがあります。以下、それぞれのチェック観点を解説します。
採用形態(新卒・中途・アルバイト)への対応確認
採用管理システムは、対応している採用形態によって得意・不得意があります。
- 新卒採用向け: エントリーシート管理、適性検査との連携、インターンシップ管理、LINE連携(学生との連絡手段として重要)などの機能が充実しているかを確認します。
- 中途採用向け: エージェント管理機能、スカウト媒体との連携、経験・スキルベースの候補者検索機能などが重要です。
- アルバイト・パート採用向け: 大量応募への対応力、SMS連携、シフト管理システムとの連携が求められることが多いです。
自社の主な採用形態を明確にした上で、その形態に特化したシステムか、複数形態に対応した汎用型システムかを判断しましょう。
求人媒体・外部ツールとの連携数
どれだけ多くの求人媒体や外部ツールと連携しているかは、実用上の利便性に直結します。主に利用している求人媒体(Indeed、リクナビ、マイナビ、Green、LinkedIn等)との連携を確認しましょう。
また、社内で使用しているコミュニケーションツール(Slack、Teams、Chatwork)やカレンダー(Google Calendar、Outlook)との連携があると、採用チーム全体での情報共有がよりスムーズになります。
料金・コスト体系(初期費用・月額・ユーザー数課金)
採用管理システムの料金体系は、大きく以下のパターンに分かれます。
- 月額固定型: 月額〇〇円という固定費用。スモールスタートしやすい。
- ユーザー数・求人数課金型: 利用するユーザー数や掲載求人数に応じて料金が変動。利用規模が小さいうちはコストを抑えられる。
- 成果報酬型: 採用が決まった場合に費用が発生するモデル(採用管理システムではやや少数派)。
- 要問い合わせ型: 企業規模や利用内容に応じて個別見積もり。
初期費用の有無、月額の最低費用、オプション費用の有無も含めて総合的なコストを試算することが重要です。特に、ユーザー数が増えたときの追加費用や、利用する機能によってオプション課金が発生するかどうかを事前に確認しておきましょう。
AI機能・自動化の充実度
近年の採用管理システムでは、AI機能の搭載が急速に進んでいます。主なAI活用事例としては以下があります。
- AI書類選考: 設定した条件をもとに応募書類を自動スクリーニング。大量応募への対応に有効。
- AI求人票生成: ポジション情報を入力するだけで求人票のドラフトを自動生成。
- 辞退リスク分析: 候補者の行動データを分析し、辞退リスクが高い候補者を早期に検出。
- 面接評価サポート: 面接中のメモや録音データをもとに、評価コメントの作成を補助。
AI機能は業務効率化に大きく貢献しますが、その精度や使い方によっては候補者への公平性に影響する可能性もあります。自社の採用ポリシーと照らし合わせながら、必要なAI機能を見極めましょう。
サポート体制・導入支援の質
採用管理システムは導入するだけでなく、現場スタッフが使いこなせるようになるまでの支援が重要です。以下の点を確認しましょう。
- 導入時のオンボーディング支援: 初期設定、データ移行、操作トレーニングのサポートがあるか。
- カスタマーサポートの質: 問い合わせ対応の方法(メール・電話・チャット)と対応時間。
- 専任担当者の有無: 大規模企業向けサービスでは、専任のカスタマーサクセス担当がつくケースも。
- 活用支援コンテンツ: マニュアル、チュートリアル動画、ナレッジベースの充実度。
特に初めて採用管理システムを導入する企業にとって、導入後のサポート体制は非常に重要な選定基準になります。
おすすめ採用管理システム10選|比較表
各サービスの主要スペックを一覧で比較できるようにまとめました。詳細なレビューは次章で解説します。
| サービス名 | 料金 | 主な機能 | 対象採用形態 | 媒体連携数 | 無料トライアル | AI機能 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| HRMOS採用 | 要問い合わせ (初期費用0円) |
AI書類選考・AI求人自動生成、応募者一元管理、リファラル採用 | 新卒・中途 | 複数媒体連携(要問い合わせ) | 記載なし(デモ・資料請求) | あり(AI書類選考・AI求人生成) |
| i-web | 月額1.9万円〜 (初期費用0円) |
新卒・中途一元管理、適性検査連動、採用サイト作成(CMS) | 新卒・中途 | 主要媒体・適性検査と連携 | 記載なし | あり(harutaka AI面接連携) |
| HERP Hire | 要問い合わせ (フリープランあり) |
AIリクルーター、Slack連携(スクラム採用)、タレントプール管理 | 中途 | 30媒体以上 | あり(フリープラン・永続無料) | あり(AIリクルーター) |
| ジョブカン採用管理 | 月額8,500円〜 (無料プランあり) |
新卒・中途一元管理、リファレンスチェック、AI面接(オプション) | 新卒・中途 | 主要媒体連携 | あり(30日間・無料プラン) | あり(AI面接オプション) |
| 採用一括かんりくん | 月額30,000円〜 (初期費用は要問い合わせ) |
AIエージェント(辞退リスク分析等)、採用サイト制作、LINE連携 | 新卒・中途 | 要問い合わせ | 記載なし | あり(AIエージェント機能) |
| MOCHICA | 要問い合わせ | LINE連携コミュニケーション、自動アクション、選考ステータス管理 | 新卒 | 要問い合わせ | 無料デモあり | 要問い合わせ |
| クラウドハウス採用 | 要問い合わせ | Indeed最適化採用サイト、応募者管理、専任CSサポート | 新卒・中途 | 求人検索エンジン最適化(Indeed等) | 記載なし | 要問い合わせ |
| RPM | 月額85,000円〜 (初期費用40万円〜) |
400媒体以上連携、応募者対応自動化、採用サイト構築、派遣管理機能 | 中途・アルバイト | 400媒体以上 | 記載なし | あり(チャットボット自動対応) |
| PERSONA | 要問い合わせ (初期費用0円) |
AI応募書類自動読み取り、600媒体連携、クロス集計分析、自動面接調整 | 中途・新卒 | 600媒体以上(99%網羅) | あり(14日間) | あり(AI書類読み取り・AI評価) |
| sonar ATS by HRMOS | 月額22,000円〜 (初期費用0円) |
採用フロー構築、面接予約自動化、採用ダッシュボード、採用AI(オプション) | 新卒・中途 | 業界最大級(HRサービス連携) | 記載なし | あり(採用AIオプション) |
各サービス詳細レビュー
各サービスは得意な採用形態と料金公開度が明確に分かれます。料金を公式に明示しているのはsonar ATS by HRMOS・i-web・ジョブカン採用管理・RPMで、HRMOS採用・HERP Hire・採用一括かんりくん・MOCHICA・クラウドハウス採用・PERSONAは要問い合わせです。 以下、各サービスの機能・料金・向く企業を、各社公式サイトの情報にもとづいて解説します(料金・実績は変動する可能性があるため、契約前に必ず公式サイトで最新情報をご確認ください)。
HRMOS採用
出典:HRMOS採用公式サイト(https://hrmos.co/ats/)
HRMOS採用は、AI書類選考・AI求人生成を備え、従業員1名の小規模企業から3,000名規模の大企業まで対応する全規模型のATSです。初期費用0円で始められる一方、月額料金は公式サイト上では非公開のため、導入前に見積もりが必要です。 株式会社ビズリーチが提供する「HRMOS(ハーモス)」ブランドの採用特化プロダクトで、マネーフォワード、サイバーエージェント、清水建設、弁護士ドットコム、日東電工などの導入事例を公式サイトで公開しています。BOXIL SaaS AWARD Summer 2025 採用管理システム部門を受賞(スマートキャンプ調べ)しています。
- Lite / Standard / Enterprise の3プランがあり、初期費用は0円です(公式料金ページに明記)。月額料金は公式サイト上では非公開で、料金表のダウンロードまたは問い合わせが必要です。
- ビズリーチグループのノウハウを活かしたAI機能が充実しており、書類選考の工数を削減しやすい
- 幅広い規模に対応しており、企業成長に合わせてプランを変更できる
- リファラル採用機能が標準装備されており、社員紹介経由の採用も一元管理できる
- 料金が非公開のため、事前に予算感を把握しにくい面がある
- 無料トライアルがなく、デモを通じた確認が必要
AI機能を活用した書類選考の効率化や、リファラル採用の強化を検討している中堅〜大企業に向いています。ビズリーチの求人媒体との連携を重視する企業にも適しています。
i-web
出典:i-web公式サイト(https://i-web-ats.humanage.co.jp/)
i-webは、17年連続で導入シェアNo.1(ヒューマネージ調査)を続ける新卒採用に強いATSで、TG-WEB・SPI3などの適性検査との連動と採用サイトのCMS機能を備えています。月額1.9万円〜・初期費用0円と料金を公式サイトで明示しているのも特徴です。 株式会社ヒューマネージが提供し、2,800社以上に利用されています。公式サイトには日本を代表する大手・中堅企業のロゴが多数掲載されています。
- 公式トップに「月額1.9万円〜/初期費用0円」と記載されています。新卒採用モデルとキャリア採用モデルがあり、モデルによって料金が異なるため、詳細は公式サイトの問い合わせ・資料請求で確認してください。
- TG-WEB・SPI3などの主要適性検査と連動しており、検査結果を選考データと一元管理できる
- CMSによる採用サイト作成機能を内包しており、外部サービスを別途契約せずに採用サイトを運営できる
- 17年連続で導入シェアNo.1(ヒューマネージ調査)の実績があり、大手企業での運用ノウハウが豊富
- 大手・中堅企業向けの設計が中心のため、小規模企業には機能過多になる可能性がある
- 無料トライアルは公式サイトに記載がなく、モデル別の詳細料金も問い合わせが必要
毎年数十〜数百名規模の新卒採用を行う大手・中堅企業で、適性検査との連携を重視する場合に特に適しています。採用サイト管理も一元化したい企業にも向いています。
HERP Hire
出典:HERP Hire公式サイト(https://lp.herp.cloud/)
HERP Hireは、永続無料のフリープランから始められる、デジタル人材の中途採用に強いATSです。Slack連携で全社員が採用に参加する「スクラム採用」を支援する設計が最大の特徴で、3,000社以上に導入されています。 株式会社HERPが提供し、採用担当者以外の現場社員も採用プロセスに参画しやすい仕組みになっています。
- フリープラン(申込制)は永続無料で、利用開始にあたって支払い情報の登録も不要です。有料プランはStarter / Entry / Standard の3段階で、料金は公式サイト上では非公開のため資料ダウンロード・問い合わせが必要です。
- フリープランから始められるため、まず試してみたい企業にとって導入ハードルが低い
- AIリクルーター機能が充実しており、書類選考から評価補助まで幅広くAIを活用できる
- スクラム採用の考え方に沿った設計で、採用を全社的な取り組みとして推進したい組織に向いている
- 新卒採用や大量採用には向いておらず、中途採用・デジタル人材採用が主なユースケース
- 有料プランの料金は非公開のため、スケールアップ時のコスト感を事前に把握しにくい面がある
エンジニア・デザイナー・データサイエンティストなどデジタル人材の中途採用を強化したいスタートアップ・ベンチャー企業に最適です。全社員を採用に巻き込む「スクラム採用」を実践したい企業にも向いています。
ジョブカン採用管理
出典:ジョブカン採用管理公式サイト(https://ats.jobcan.ne.jp/)
ジョブカン採用管理は、候補者30名まで無料のプランと月額8,500円〜のLITEプランを備え、採用管理システムを初めて導入する中小企業が最もコストを抑えて始めやすいATSです。 株式会社DONUTSが提供し、ジョブカンシリーズ(勤怠・給与・労務等)との連携が強みです。ジョブカンシリーズの累計導入社数は30万社を突破しています。30日間の無料お試しも利用できます。
- 無料プラン(候補者登録30名まで・初期費用/月額0円)あり。LITEプランは月額8,500円〜。30日間無料お試しも利用できます。上位プランの月額は公式サイトで確認してください。リファレンスチェックは1回1,500円、AI面接オプションは1回3,000円です。
- 無料プランや低価格帯のプランがあり、採用管理システム初導入の企業でも費用を抑えてスタートできる
- UIがシンプルで操作しやすく、IT리터러シーが高くない採用担当者でも使いやすい
- ジョブカンシリーズを既に利用している企業であれば、勤怠・給与・労務システムとシームレスに連携できる
- AI面接・リファレンスチェックはオプション(都度課金)のため、利用頻度によっては追加費用が発生する
- 大規模採用や複雑な選考フローには、上位プランへのアップグレードが必要になる場合がある
採用管理システムを初めて導入する中小企業や、ジョブカンシリーズで人事管理を統一したい企業に向いています。まずは無料で試してから判断したい企業にも最適です。
採用一括かんりくん
出典:採用一括かんりくん公式サイト(https://www.career-cloud.asia/)
採用一括かんりくんは、辞退リスク分析などのAIエージェント機能と採用サイト制作機能を1つにまとめ、取込人数・アカウント数による料金変動がない固定制のATSです。新卒・中途の両方を同一システムで管理したい企業に向いています。 HRクラウド株式会社が提供し、エントリーから内定・入社まで採用業務を一元管理できます。AIエージェント機能として「スカウト文面作成」「辞退リスク分析」「面接評価補助」を備えているのが特徴で、採用サイト制作機能をシステム内に内包している点も差別化ポイントです。
- 公式サイトに「月額3万円で」と記載されています。取込人数・アカウント数による料金変動はなく、専任担当者による3ヶ月間の導入サポートが付きます。初期費用の具体額とプラン構成は公式サイト上では非公開のため、問い合わせが必要です。
- 辞退リスク分析AIが候補者の辞退を事前に検知し、フォロー施策を打ちやすい
- 採用サイト制作機能を内包しているため、採用広報と採用管理を一元化できる
- LINE連携により、候補者との連絡のしやすさを向上させられる
- 初期費用の具体額が公式サイトで非公開のため、総コストの把握には問い合わせが必要
- 無料トライアルは公式サイトに記載がなく、デモや資料請求での確認が必要
AIを活用して内定辞退を防ぎたい企業や、採用サイトの運営もATSと一体化させたい企業に向いています。新卒・中途両方の採用を同一システムで管理したい企業にも適しています。
MOCHICA
出典:MOCHICA公式サイト(https://www.neo-career.co.jp/humanresource/mochica/)
MOCHICAは、LINEを活用した学生とのコミュニケーション管理に特化した新卒採用向けATSで、「採用管理がしやすいLINE連携ATS」No.1(ショッパーズアイ調べ・2020年12月時点)を掲げています。 株式会社ネオキャリアが提供し、LINEでの自動アクション機能やリッチメニューの出し分け機能によって、学生一人ひとりに合わせたコミュニケーションを効率的に実現できます。
- 料金は公式サイト上では非公開で、資料請求・問い合わせが必要です。無料デモが用意されています。なお、LINE公式アカウントの料金(メッセージ送信数に応じた従量課金制)が別途必要になります。
- 学生が日常的に使用するLINEでコミュニケーションをとれるため、レスポンス率が向上しやすい
- 自動アクション機能によって、面接案内やリマインドなどの定型連絡を自動化できる
- ネオキャリアグループの新卒採用支援ノウハウが機能設計に反映されている
- 新卒採用に特化した設計のため、中途採用には向いていない
- LINE公式アカウントの費用が別途発生するため、総コストの試算時に注意が必要
新卒採用において学生との連絡手段としてLINEを活用したい企業、学生対応の自動化によって採用担当者の負担を軽減したい企業に最適です。
クラウドハウス採用
出典:クラウドハウス採用公式サイト(https://jp.cloud-house.com/recruit)
クラウドハウス採用は、Indeed等の求人検索エンジンに最適化した採用サイトを作成でき、専任カスタマーサクセスの手厚いサポートが付くエンタープライズ向けATSです。 株式会社Techouseが提供し、サカイ引越センター、ワタキューセイモア、キヤノンITソリューションズ、ニューバランスジャパンなど大手企業数百社の導入実績があります。
- 料金は公式サイト上では非公開で、顧客の採用課題に基づくカスタム見積もりです。詳細は問い合わせが必要です。
- Indeed最適化に特化した採用サイト作成機能により、Indeed経由の応募数増加が期待できる
- 専任カスタマーサクセスが手厚くサポートしてくれるため、社内にITリソースが少ない企業でも安心
- 内定者フォロー機能まで対応しており、採用後のフォローアップも一元管理できる
- 料金が非公開のため、予算感を事前に把握しにくい
- エンタープライズ向けの設計が中心で、小規模企業には過剰スペックになりうる
Indeed経由の採用を強化したいエンタープライズ企業、採用サイトの集客力向上と採用管理の効率化を同時に実現したい企業に向いています。
RPM
出典:RPM(採用管理システム)公式サイト(https://rpm.zeku.co.jp/)
RPMは、業界最大級の400媒体以上と自動連携し、月間応募数100名以上の大量採用に対応した設計が最大の特徴です。物流・小売・フード・運輸・医療など多業種の大手企業や派遣企業に向いています。 株式会社ゼクウが提供し、SMS・チャットボットによる応募者対応の自動化に強みを持ちます。公式サイトには、面接予約率の改善によって採用数が45名から60名(+33%)に増えた事例が掲載されています。
- 基本機能で月額85,000円(税抜)〜、初期費用は40万円(税抜)〜と公式サイトに記載されています。企業規模や課題に応じたカスタマイズ対応です。
- 400媒体以上との連携は業界最多水準で、多数の媒体を活用している企業の情報集約に絶大な効果を発揮する
- SMS・チャットボットでの応募者対応自動化により、大量応募でも一人ひとりへの対応品質を維持できる
- 派遣企業向けの専用機能があり、人材派遣ビジネスを行う企業にも対応
- 初期費用40万円〜・月額85,000円〜と料金が高めのため、応募数が少ない企業には費用対効果が合いにくい
- 主に大量採用・大手向け設計のため、小規模採用には機能過多になる可能性がある
月間100名以上の応募者が集まる大手企業、多数の求人媒体を利用している物流・小売・飲食・医療系企業、または派遣企業として採用とスタッフ管理を一元化したい企業に最適です。
PERSONA
出典:PERSONA公式サイト(https://www.web.persona-ats.com/)
PERSONAは、600以上の求人・スカウト媒体(99%を網羅)と自動連携し、AIによる応募書類の自動読み取り・自動書類選考で工数を削減するATSです。14日間の無料トライアルがあり、初期導入サポート費・オプション・データ移行がいずれも0円なのも特徴です。 株式会社アサイン(ASSIGN)が提供し、AIによる面接評価の自動入力やキャリアアセスメント(活躍分析)も備えます。継続率は99.4%(2026年3月時点)で、ITreview Grid Award Fall 2025 採用管理システム部門でLeaderに選出され、ISMS認証(ISO/IEC 27001:2022)を取得しています。
- 初期導入サポート費・機能オプション・ATS乗り換え時のデータ移行はいずれも0円です。各プランの月額は新規登録者数の上限で変動し、具体的な金額は公式サイト上では非公開のため、料金表ダウンロード・問い合わせが必要です。14日間の無料トライアルがあります。
- 99%の媒体に対応する連携数は業界最大水準で、複数媒体を利用している企業でも情報を確実に集約できる
- AIによる書類の属性データ自動抽出により、スクリーニング作業の大幅な効率化が見込める
- 初期費用・オプション・データ移行が0円で、14日間の無料トライアルで導入前に試せる
- 月額料金が公式サイトで非公開のため、事前の予算見積もりには問い合わせが必要
- 中途採用プラン・新卒採用プランなどプランが分かれるため、自社の採用形態に合うプランを事前に確認する必要がある
多数のスカウト媒体を活用しているスタートアップ〜中堅企業、AIを活用した書類スクリーニングの効率化を優先したい企業、採用データをクロス集計して戦略的に活用したい人事部門に向いています。
sonar ATS by HRMOS
参考:sonar ATS by HRMOS公式サイト(https://sonar-ats.jp/)
sonar ATS by HRMOSは、月額22,000円〜・初期費用0円で始められ、累計2,500社以上の導入実績とISO/IEC 27001・27017・27701の認証を備えた、コストとセキュリティのバランスに優れたATSです。 Thinkings株式会社が提供し、新卒・中途採用に対応しています。2025年10月にビズリーチ(ビジョナルグループ)がThinkingsを子会社化し、現在は「sonar ATS by HRMOS」としてHRMOSシリーズと連携しながら提供されています(サービスは継続)。採用AIやLINE連携、適性検査などはオプションで追加できます。
- 基本プランは月額22,000円(税込)〜、初期費用は0円です(公式料金ページに明記)。採用AI・LINE連携・適性検査・採用動画配信・面接官アサインなどはオプション料金です。
- 月額22,000円〜と導入しやすい価格帯で、初期費用もかからない
- ISO/IEC 27001・27017・27701を取得しており、候補者の個人情報管理に高い安心感がある
- 累計導入実績2,500社以上と、現場での使い勝手が磨かれている
- AI機能はオプション扱いのため、必要な機能の範囲と追加費用を導入前に確認する必要がある
- 無料トライアルは公式サイトに記載がないため、デモや資料請求からの判断となる
コストを抑えつつ信頼性の高い採用管理システムを導入したい中小〜中堅企業、セキュリティ要件が厳しい業界(金融・医療等)の企業に向いています。
採用形態別おすすめまとめ
新卒採用ならi-web・MOCHICA・採用一括かんりくん、中途採用ならPERSONA・HERP Hire・HRMOS採用、アルバイト・大量採用ならRPM・ジョブカン採用管理が、それぞれの採用形態で求められる機能に強みを持ちます。 採用管理システムは採用形態によって求められる機能が大きく異なるため、自社の主な採用形態に合わせて選ぶのが失敗しないコツです。
新卒採用におすすめ
新卒採用では、インターンシップ管理から内定まで長期的な選考フロー管理が求められます。また、学生との連絡手段としてLINEやメールの自動化機能、適性検査との連動、採用サイトの管理機能なども重要なポイントです。
- i-web: 17年連続導入シェアNo.1(ヒューマネージ調査)の実績と、TG-WEB・SPI3との連動が強み。月額1.9万円〜・初期費用0円と料金を公式に明示。大手・中堅企業の新卒採用に最適。
- MOCHICA: LINE連携に特化しており、学生との日常的なコミュニケーションを効率化したい企業に向いています。
- 採用一括かんりくん: 新卒・中途の両方に対応し、採用サイト制作機能やLINE連携、AIエージェントによる辞退リスク分析も利用できます。
中途採用におすすめ
中途採用では、エージェント管理、スカウト媒体との連携、即戦力人材のスキルベースなマッチング機能が重視されます。データドリブンな採用分析も採用ROIの向上につながります。
- PERSONA: 600媒体以上の連携とAI書類読み取りによる高度なデータ活用が強み。スタートアップ〜中堅企業の中途採用に向いています。
- HERP Hire: AIリクルーターとスクラム採用支援で、デジタル人材の中途採用に特化。テック系企業に最適。
- HRMOS採用: AI機能とリファラル採用機能を組み合わせ、多様な中途採用チャネルを一元管理したい企業に向いています。
アルバイト・パート採用におすすめ
アルバイト・パート採用では、大量応募への対応力、SMS連携、短期間での選考完了、シフト管理システムとの連携などが求められます。
- RPM: 400媒体以上との連携とSMS・チャットボットによる自動対応で、大量採用を効率化。物流・小売・フード業界での実績が豊富です。
- ジョブカン採用管理: シンプルなUIと手頃な価格帯で、アルバイト採用を始めてシステム管理したい中小企業に向いています。
採用管理システム導入の失敗事例と対策
採用管理システム導入の失敗は「現場が使いこなせない」「必要な媒体と連携していない」「既存システムと連携できない」「料金を読み違える」「データ移行でつまずく」の5つにほぼ集約されます。いずれも導入前のデモ・連携確認・総コスト試算で防げます。 以下、それぞれの失敗パターンと対策を解説します。
よくある失敗パターン5選
1. 現場の採用担当者が使いこなせなかった
機能が豊富すぎて操作が複雑なシステムを選んでしまい、現場が使いこなせずに定着しなかったケースは非常に多く見られます。導入前に現場担当者も含めたデモや試用を行い、実際の使い勝手を確認することが重要です。
2. 必要な求人媒体と連携していなかった
自社が主に利用する求人媒体との連携が対応していないと、手動での情報入力が発生し、ATSを導入した意味が薄れてしまいます。利用中・利用予定の媒体との連携状況を必ず事前確認しましょう。
3. 既存システムとの連携がうまくいかなかった
勤怠管理・給与計算・人事情報管理(HCM/HRIS)との連携を前提に導入したが、API連携の制限や追加費用が発生したというケースも見られます。既存システムとの連携可否と費用感を導入前に明確にしましょう。
4. 料金体系を正確に把握しておらず、思ったよりコストがかかった
月額固定の見た目の金額だけで判断し、ユーザー数課金・オプション費用・API連携費用などが積み重なってコストが膨らんでしまうケースがあります。総コストシミュレーションを行った上で比較検討することをお勧めします。
5. 移行・導入時のデータ整備が不十分だった
既存の候補者データをExcelや旧システムから移行する際に、データのフォーマット不整合や欠損が発生し、移行作業に多大な工数がかかったというケースも少なくありません。データ移行支援の有無を事前に確認しましょう。
導入成功のためのチェックリスト
採用管理システムの導入を成功させるために、以下の項目を事前に確認することをお勧めします。
- [ ] 自社の採用形態(新卒・中途・アルバイト)に対応しているか
- [ ] 主要求人媒体・スカウト媒体との連携状況を確認したか
- [ ] 社内ツール(Slack、Teams、Google Calendar等)との連携を確認したか
- [ ] 初期費用・月額費用・オプション費用を含む総コストを試算したか
- [ ] 現場の採用担当者がデモや試用で使い勝手を確認したか
- [ ] 既存データの移行支援が提供されるか確認したか
- [ ] 導入後のカスタマーサポート体制を確認したか
- [ ] セキュリティ・個人情報保護の要件を満たしているか
- [ ] 経営層・情報システム部門の承認プロセスを確認したか
- [ ] 導入後の活用推進担当者(社内チャンピオン)を決めたか
よくある質問(FAQ)
採用管理システムは月5名以上の採用を行う企業なら規模を問わず効果があり、無料で試せるのはジョブカン採用管理(無料プラン)とHERP Hire(フリープラン)です。 導入検討でよく寄せられる疑問に答えます。
Q1. 採用管理システムの導入に向いている企業規模はありますか?
採用管理システムは、月に5名以上の採用活動を行っている企業であれば、規模を問わず導入メリットがあります。特に、複数の求人媒体を活用している企業や、採用担当者が1〜2名で業務が集中している中小企業では、早い段階での導入が業務効率化に直結します。一方で、年に数名しか採用しない企業の場合は、無料プランや低価格帯のサービスから試すのが現実的です。
Q2. 採用管理システムの導入期間はどのくらいかかりますか?
サービスによって異なりますが、一般的にはクラウド型のATSであれば最短1〜2週間程度で利用開始できます。ただし、既存データの移行、社内の承認フロー設定、求人媒体との連携設定、担当者向けのトレーニングを含めると、実運用開始まで1〜2カ月程度を見込むのが現実的です。
Q3. 採用管理システムとHRIS(人事情報システム)は別に必要ですか?
採用管理システム(ATS)は採用プロセスに特化したシステムで、HRIS(Human Resource Information System)は採用後の社員情報管理・勤怠・給与等を管理するシステムです。両者は役割が異なりますが、ATSからHRISへのデータ連携が可能なサービスも多くあります。ジョブカン採用管理のようにHR系のシリーズ製品を提供しているベンダーであれば、一元管理も可能です。
Q4. 無料で使える採用管理システムはありますか?
はい、あります。ジョブカン採用管理は候補者30名まで無料で利用できるプランを提供しています。HERP Hireにもフリープラン(申込制)があります。ただし、無料プランは機能・利用数に制限があるため、採用規模が拡大した場合は有料プランへの移行が必要になります。
Q5. 採用管理システムの選定にあたって、何社に見積もりを取るのがよいですか?
一般的には、最低3〜5社に絞って比較検討することをお勧めします。まず本記事の比較表で候補を3〜5社に絞り込み、それぞれのデモを体験した上で見積もりを取得すると、比較の精度が上がります。
Q6. 料金を公式サイトで確認できる採用管理システムはどれですか?
本記事の10サービスのうち、月額料金を公式サイトで明示しているのはsonar ATS by HRMOS(月額22,000円〜・初期費用0円)、i-web(月額1.9万円〜・初期費用0円)、ジョブカン採用管理(月額8,500円〜・無料プランあり)、RPM(月額85,000円〜・初期費用40万円〜)の4サービスです。HRMOS採用・HERP Hire・採用一括かんりくん・MOCHICA・クラウドハウス採用・PERSONAは公式サイト上で月額を非公開としており、見積もり・問い合わせが必要です。料金・プランは変更される場合があるため、契約前には必ず各公式サイトで最新情報を確認してください。
Q7. 無料トライアルや無料プランで試せる採用管理システムはありますか?
無料で試せるのは、ジョブカン採用管理(候補者30名まで使える無料プラン+30日間無料お試し)、HERP Hire(永続無料のフリープラン・支払い情報の登録不要)、PERSONA(14日間の無料トライアル)です。MOCHICAは無料デモを用意しています。それ以外のサービスは公式サイトに無料トライアルの記載がなく、デモや資料請求での確認になります。
> 本記事の情報は2026年9月28日時点で各サービスの公式サイトを確認したものです。料金・機能・プラン・実績は変更される場合があります。最新情報は各公式サイトにてご確認ください。
