契約書管理システムは「①AIによる自動抽出・台帳作成の精度」「②更新期限アラートの柔軟さ」「③料金の公開度合いと電子帳簿保存法対応」の3軸で比較すると失敗しません。低コストで小さく試すならクラウドサインやkintone、AIで台帳作成を自動化するならLegalForceキャビネやContract One、契約業務全体を一元化するならContractS CLMやマネーフォワード クラウド契約が候補になります。
「締結した契約書がキャビネットやファイルサーバーに散在し、必要なときに探せない」「自動更新の契約の更新期限を見逃して、不利な条件のまま継続してしまった」「電子帳簿保存法に対応した保管ができているか不安」——こうした課題から契約書管理システムの導入を検討する企業が増えています。しかし、いざ調べてみると、ContractS・LegalForceキャビネ・Hubbleなどサービスが多く、「電子契約と何が違うのか」「AIでどこまで省力化できるのか」「自社にはどれが合うのか」と迷う担当者は少なくありません。
契約書管理システムは、AIによる情報抽出・台帳作成の精度、更新期限の管理、電子帳簿保存法への対応、料金などサービスごとに特徴が大きく異なります。締結(電子契約)とは別物で、締結後の契約書を「資産」として管理し、更新漏れやリスクを防ぐことが目的です。自社に合わないものを選ぶと、登録の手間ばかりかかって使われない、という失敗も起こりがちです。
本記事では、2026年9月時点のおすすめ契約書管理システム10選を、AI機能・料金・電子契約との違いの観点で客観的に比較します。基礎や選び方の5つのポイント、目的別のおすすめまで解説するので、自社に合うシステム選びの参考にしてください。料金・無料プラン・トライアル条件は各社の改定頻度が高いため、最終的な金額は必ず各サービスの公式サイトでご確認ください。
契約書管理システムとは?電子契約との違い
契約書管理システムとは、締結した契約書を一元的に保管し、更新期限の管理・検索・台帳化を行うシステムです。紙・PDF・電子契約など形式を問わず契約書を集約し、「いつ・誰と・どんな条件で・いつまで」の契約かをすぐに把握できるようにすることで、更新漏れや管理の属人化を防ぎます。
近年はAIが契約書から主要情報(契約相手・契約期間・自動更新条項など)を自動抽出し、管理台帳を自動作成するタイプが主流になりつつあります。まずは仕組みと、電子契約との違いを押さえておきましょう。
契約書管理システムでできること(台帳・期限管理・検索)
契約書管理システムの基本的な機能は次のとおりです。
- 契約書の一元保管・台帳化:契約書を集約し、契約相手・金額・期間などを台帳で一覧管理します。
- 更新期限の管理・アラート:契約終了日や自動更新の期限を管理し、近づくと通知して更新漏れを防ぎます。
- 全文検索:タイトル・会社名・タグや本文の全文から、必要な契約書をすぐに探せます。
- AIによる情報の自動抽出:契約書をアップロードするだけで、主要情報を自動で抽出・台帳化します。
電子契約(締結)との違いと役割分担
契約書管理システムは、電子契約サービスとよく混同されますが、役割が異なります。
| システム | 主な役割 | 対象フェーズ |
|---|---|---|
| 電子契約 | 契約を電子署名で締結する | 契約の締結 |
| 契約書管理システム | 締結後の契約書を保管・管理する | 締結後の管理(保管・更新・検索) |
つまり、電子契約は「結ぶ」、契約書管理システムは「結んだ後を管理する」役割です。電子契約で締結した契約書だけでなく、過去の紙の契約書も含めて一元管理できるのが契約書管理システムの強みです。クラウドサインやマネーフォワード クラウド契約のように、締結(電子契約)と締結後の管理の両方をカバーするサービスもあります。
種類(CLM/AI契約管理/汎用台帳)
契約書管理システムは、カバーする範囲によって大きく3タイプに分かれます。
- CLM(契約ライフサイクル管理)型:申請・作成・審査・締結・管理までを一気通貫で扱う。ContractS CLMなど。
- AI契約管理型:締結後の契約書をAIで自動抽出・台帳化し、管理に特化。LegalForceキャビネ・Contract One・OPTiM Contract・OLGA(旧GVA契約書管理)など。
- 汎用台帳型:ノーコードで自社の契約管理台帳を構築。kintoneなど。
契約書管理システムを導入するメリット・デメリット
導入判断のために、メリットと注意点の両面を客観的に整理します。
メリット|更新漏れ防止・検索性・属人化解消・内部統制
- 更新漏れ・自動更新の見逃しを防げる:契約終了日や解約通知期限をアラートで管理し、不利な自動更新やコスト増を防ぎます。
- 検索性が大幅に向上:必要な契約書を会社名・期間・本文からすぐ探せ、問い合わせ対応や監査が効率化します。
- 属人化の解消:契約情報を組織で共有でき、担当者の異動・退職があっても引き継げます。
- 内部統制・リスク低減:権限管理や監査ログで、契約の閲覧・管理を統制できます。
とくに契約件数が多い企業ほど、更新漏れ防止と検索性向上の効果が大きく、法務・管理部門の負担を減らせます。
デメリット・注意点|データ化の手間・コスト・運用ルール
- 既存契約のデータ化に手間がかかる:過去の紙契約をスキャン・登録する初期作業が必要です。AI抽出やデータ化代行を活用すると負担を減らせます。
- コストがかかる:初期費用+月額が基本です。CLM型・AI契約管理型は要問い合わせのことも多く、費用対効果を試算しましょう。
- 運用ルールの整備が必要:誰がいつ登録・更新するかを決めないと、台帳が最新に保たれません。
契約書管理システムの選び方|後悔しない5つのポイント
数多い契約書管理システムから自社に合うものを選ぶために、次の5つの観点で比較しましょう。
1AIによる自動抽出・台帳作成の精度
契約書をアップロードするだけで、契約相手・契約期間・自動更新条項などをどこまで正確に自動抽出できるかは、登録・更新管理の省力化を大きく左右します。AI抽出の精度や、抽出項目の範囲を確認しましょう。LegalForceキャビネ・Contract One・OPTiM Contract・OLGA(旧GVA契約書管理)などがAI抽出に強みを持ちます。
2更新期限・自動更新条項の管理(アラート)
契約書管理の最大の目的の一つが更新漏れの防止です。契約終了日・自動更新の期限・解約通知期限をどう管理し、いつ・誰に・どのように通知するかを確認します。アラートのタイミングを柔軟に設定できると、見逃しを防げます。
3電子帳簿保存法・JIIMA認証など法令対応
電子で授受した契約書は、電子帳簿保存法に沿った保存が求められます。電帳法に準拠した保存機能や、第三者認証(JIIMA認証など)の取得状況を確認しておくと安心です。LegalForceキャビネはJIIMA認証を取得しています。
4電子契約・既存システムとの連携
電子契約(締結)で結んだ契約書を自動で取り込めるか、Slack等への通知やワークフロー、既存システムとの連携ができるかを確認します。締結から管理までを一気通貫でつなげると、二重登録の手間を防げます。
5料金(初期・月額)と既存契約のデータ化
料金は「初期費用+月額」が基本で、月1,000円程度から要問い合わせまで幅があります。あわせて、既存の紙契約のデータ化(OCR・代行サービスの有無)も確認しましょう。契約件数×利用人数で年間の総額を試算し、上位2〜3社に候補を絞り込んで費用対効果を比較するのがポイントです。
おすすめ契約書管理システム10選|比較表
ここからは、主要な契約書管理システム10サービスの基本スペックを比較します。料金は2026年9月時点で各社公式サイトのみで確認した情報です。改定される場合があるため、導入前には必ず公式サイトで最新情報をご確認ください。
| サービス名 | 最低料金 | 無料プラン | AI自動抽出 | 電帳法対応 | 特徴 |
|---|---|---|---|---|---|
| ContractS CLM人気 | 要問い合わせ | — | あり | 対応 | 申請〜締結〜管理を一元化するCLM |
| LegalForceキャビネ人気 | 要問い合わせ | — | あり(台帳自動作成) | 対応(JIIMA認証) | AIが情報抽出し台帳を自動作成 |
| Hubble | 要問い合わせ | 要問い合わせ | — | 対応 | バージョン管理・Slack連携に強い |
| Contract One | 要問い合わせ | — | あり | 対応 | AI契約データベース(Sansan) |
| OPTiM Contract | 要問い合わせ | 無料トライアル | あり | 対応 | 無料トライアルで全機能を試用可 |
| OLGA(旧GVA契約書管理) | 月10,000円〜 | — | あり(生成AI) | 対応 | 生成AIで情報を自動抽出(旧GVA契約書管理) |
| マネーフォワード クラウド契約 | 月2,480円〜 | 無料トライアル | あり(AI-OCR) | 対応 | 締結+保管+管理を一体化 |
| クラウドサイン | 無料〜Light月11,000円(税別) | あり(月2件) | あり | 対応 | 電子契約+締結後の契約管理 |
| kintone | 月1,000円/ユーザー〜 | 30日間無料 | —(自作) | 運用次第 | ノーコードで台帳を自作 |
| DocYou | 月20,000円(50ユーザー) | 無料お試し | — | 対応 | 取引・契約を一体管理・定額 |
各サービス詳細レビュー
ここからは各サービスの特徴・機能・料金・メリット・デメリットを詳しく解説します。自社の契約件数・体制・既存システムと照らし合わせてご確認ください。
ContractS CLM
出典:ContractS CLM公式サイト(https://www.contracts.co.jp/)
ContractS CLMは、ContractS株式会社が提供する契約ライフサイクルマネジメント(CLM)の代表的サービスです。契約の申請・作成・審査・締結・管理までを一つのプラットフォームで一元化でき、ワークフローや進捗管理、契約書台帳・更新期限管理、全文検索まで対応します。契約業務全体を最適化したい中堅〜大企業に向いています。
- 料金は初期費用+月額基本料+オプションで個別見積もり
- 利用人数や利用範囲に応じて変動
- 詳細・最新料金は公式サイトでご確認ください
- 契約業務全体(申請〜締結〜管理)を一気通貫で最適化できる
- ワークフローで契約の進捗・滞留を可視化できる
- 台帳・更新期限管理・全文検索まで一体で運用できる
- 料金が個別見積もりで、小規模・管理だけの用途には大きい場合がある
- 導入には業務フローの整理・設計が必要
契約の申請から締結・管理までを一元化し、契約業務全体を効率化したい中堅〜大企業に適しています。
LegalForceキャビネ
出典:LegalForceキャビネ公式サイト(https://www.legalontech.com/jp/legalforce-cabinet)
LegalForceキャビネは、株式会社LegalOn Technologiesが提供するAIが管理台帳を自動作成する契約管理システムです。契約書をアップロードするだけでAIが主要情報を自動抽出して台帳を生成し、更新期限を自動計算してメールでリマインドします。電子帳簿保存法に準拠し、JIIMA認証も取得済みで、登録・更新管理の手間を大きく減らしたい企業に向いています。
- 料金は公式非公開で個別見積もり
- 契約書数・利用人数に応じて変動
- 詳細・最新料金は公式サイトでご確認ください
- アップロードするだけでAIが台帳を自動作成し、登録の手間を大幅削減
- 更新期限を自動計算・リマインドし、更新漏れを防げる
- 電帳法準拠・JIIMA認証で保存の安心感が高い
- 料金が非公開で、費用感は問い合わせが必要
- AI抽出の結果は最終的に人の確認・補正をすると安心
既存契約を含めてAIで台帳化し、更新管理の手間とリスクを減らしたい中小〜大企業に適しています。
Hubble
出典:Hubble公式サイト(https://hubble-docs.com/)
Hubbleは、Hubble株式会社が提供するバージョン管理に強いAI契約業務・管理クラウドです。契約書の版を自動で管理し、変更点をハイライトすることでレビュー時間を短縮できます。Slackなどのビジネスチャットと連携して契約書の動きを自動通知でき、公式導入事例では契約業務にかかる時間を50%削減した企業もあります。法務・契約レビューの効率化を重視する企業に向いています。
- 料金は企業規模・課題に合わせた個別見積もり(公式に金額の記載なし)
- トライアルの案内あり(無料かどうかは要問い合わせ)
- 詳細・最新料金は公式サイトでご確認ください
- バージョン管理・変更点ハイライトでレビュー時間を短縮できる
- Slack連携で契約書の動きを自動通知でき、抜け漏れを防げる
- 公式導入事例(関西大学)で契約業務時間50%削減の実績がある
- 料金・無料プランの有無は公式に非公開で、問い合わせが必要
- AIによる自動抽出・台帳作成はAI契約管理型に分がある
契約書のレビュー・バージョン管理を効率化したい法務担当がいる中小〜中堅企業に適しています。
Contract One
出典:Contract One公式サイト(https://contract-one.com/)
Contract Oneは、名刺管理のSansan株式会社が提供するAIが契約を資産化する契約データベースです。AI-OCRとオペレーターの補正で契約書をデータ化し、契約情報の自動抽出や有効性判定、期限アラート、基本契約と個別契約の関係を可視化する契約ツリーなどを備えます。ユーザーアカウント数・保管できる契約書数に上限がなく、全社で契約データを活用したい企業に向いています。
- 料金は月間のデータ化件数・利用内容に応じた個別見積もり
- 契約のデータ化初期費用+月額で構成
- 詳細・最新料金は公式サイトでご確認ください
- AI-OCR+オペレーターで、紙契約も含めて正確にデータ化できる
- ユーザー数・保管数が無制限で、全社展開しやすい
- 契約ツリーで基本契約と個別契約の関係を把握できる
- 料金が非公開で、データ化件数によって費用が変わる
- 申請〜締結まで含むCLMはContractS等のほうが範囲が広い
紙を含む契約書を正確にデータ化し、全社で契約データを活用したい中堅〜大企業に適しています。
OPTiM Contract
出典:OPTiM Contract公式サイト(https://www.optim.co.jp/optim-contract/)
OPTiM Contractは、株式会社オプティムが提供するAIで契約書の管理コスト・リスクを削減する契約書管理です。AIが契約期間を抽出して更新期限前に自動通知し、タイトル・会社名・タグでの全文検索にも対応します。すべての機能を試せる無料トライアルが用意されており、電子帳簿保存法に準拠した保存にも対応します。
- 初期費用・月額とも公式サイトに金額の記載はなく、要問い合わせ
- 無料トライアルあり(3分で登録、全機能を試用可能)
- 詳細・最新料金は公式サイトでご確認ください
- 無料トライアルで全機能を試してから導入を判断できる
- AIが契約期間を抽出し、更新期限前に自動で通知してくれる
- 電帳法に準拠した保存に対応
- 料金は公式サイトに記載がなく、問い合わせが必要
- トライアル中に登録したデータは登録日から6か月経過後に削除され、トライアル中は電帳法対応が保証されない
まず無料トライアルで使用感を確かめてから、AIで契約の更新管理・検索を始めたい中小〜中堅企業に適しています。
OLGA(旧GVA契約書管理)
出典:OLGA(旧GVA契約書管理)公式サイト(https://olga-legal.com/about-olga/management/)
「GVA 契約書管理」は2024年11月にGVA TECH株式会社の新ブランド「OLGA」へ統合され、単独サービスとしては現存しません。GVA manage・GVA assistの機能もあわせてOLGAに統合されており、契約管理は現在OLGAの1モジュールとして提供されています。生成AIが契約書をアップロードするだけで契約当事者・契約期間・更新条件などを自動抽出して台帳化し、契約終了日・更新期限が近づくと確認レポートを自動通知します。2026年7月には中小企業の総務・法務部門向けに、月額10,000円からの契約管理プランが新たに発表されました。
- 中小企業向け契約管理プラン:初期費用10万円(税別・初年度のみ)+月額10,000円〜(税別、年間契約、年間アップロード100通以上想定)
- AI法務アシスタント・法務データ基盤・AI契約レビューを含む全体プランは金額非公開・個別見積もり
- 詳細・最新料金は公式サイトでご確認ください
- 生成AIが契約当事者・契約期間・更新条件などを自動抽出し、台帳化を効率化
- 中小企業向けプランは月額10,000円〜と料金が公開されており試算しやすい
- 電子契約サービスと連携し、締結から管理までをつなげられる
- 「GVA 契約書管理」の名称では検索しても情報が古い場合があり、現行のOLGAブランドで確認する必要がある
- 中小企業向けプラン以外(全社導入・他モジュール込み)の金額は要問い合わせ
かつての「GVA 契約書管理」を検討していた企業、生成AIで台帳作成・更新管理を効率化したい中小〜中堅企業に適しています。
マネーフォワード クラウド契約
出典:マネーフォワード クラウド契約公式サイト(https://biz.moneyforward.com/contract/)
マネーフォワード クラウド契約は、株式会社マネーフォワードが提供する締結から保管・管理まで一元化できるクラウド契約です。紙の契約書と電子契約を同一プラットフォームで一元管理でき、AI-OCRで紙契約も取り込めます。承認ワークフローや権限管理・監査ログ・SSOなど内部統制の機能も備え、法人向けスタンダードプランは月額2,480円からと導入しやすいのが魅力です。
- スタンダードプラン(法人向け)月額2,480円(税抜)〜/個人向け月額900円(税抜)〜
- 契約業務全体をカバーする「フル機能プラン」は金額非公開・要問い合わせ
- マネーフォワード クラウド連携。最新料金は公式サイトでご確認ください
- 締結(電子契約)と締結後の保管・管理を一体で運用できる
- 紙の契約書もAI-OCRで取り込み、一元管理できる
- スタンダードプランは他12のマネーフォワード クラウドサービスも基本料金内で使える
- 専業のAI契約管理ほどの高度な自動抽出・台帳機能は範囲を確認したい
- 契約業務全体を一元化する「フル機能プラン」の金額は非公開で試算しにくい
締結と管理を一体化し、低コストで紙・電子の契約書を一元管理したい中小〜中堅企業に適しています。
クラウドサイン
出典:クラウドサイン公式サイト(https://www.cloudsign.jp/)
クラウドサインは、弁護士ドットコム株式会社が提供する国内シェア上位の電子契約サービスで、締結後の契約管理機能も備えます。締結した契約書の情報をシステムが自動で抽出・解析して保管し、紙の契約書もデータ化して一元管理できます。検索・日付管理により契約書管理の実務を効率化でき、無料プランから試せるのも魅力です。
- 送信月2件以内・1ユーザーまでなら無料
- 有料はLightプラン 月11,000円(税抜)・12,100円(税込)〜+送信220円(税抜)・242円(税込)/件
- Corporateプラン月28,000円(税抜)〜、Business/Enterpriseは要問い合わせ。最新料金は公式サイトでご確認ください
- 締結(電子契約)から締結後の管理までを一つのサービスで完結できる
- 締結した契約書を自動でデータ化・保管でき、管理の手間が少ない
- 無料プランから試せる
- 管理機能は電子契約に付随する位置づけで、専業CLM/AI契約管理ほどの深さは要確認
- 無料プランは送信月2件までと少なく、送信件数が多いと送信料が積み上がる
電子契約の締結と締結後の管理をまとめて始めたい中小〜大企業・官公庁に適しています。
kintone
出典:kintone公式サイト(https://kintone.cybozu.co.jp/)
kintoneは、サイボウズが提供するノーコードで業務アプリを作れるプラットフォームです。契約管理台帳のアプリをテンプレートや自作で構築でき、契約期限のリマインドやステータス管理、検索を自社の運用に合わせて実現できます。1ユーザー月1,000円から(最小10ユーザーから契約)と低価格で、契約管理だけでなく他業務もまとめて管理したい企業に向いています。
- ライトコース 月1,000円/ユーザー(税抜)〜、スタンダードコース 月1,800円/ユーザー(税抜)
- ライト・スタンダードとも最小ユーザー数10ユーザーから契約(実質の最低月額はライトで10,000円〜)
- 初期費用0円・1か月単位契約。最新料金は公式サイトでご確認ください
- 自社の契約管理ルールに合わせて台帳を柔軟に作れる
- 1ユーザーあたり月1,000円〜と低価格で導入しやすい
- 契約管理以外の業務もまとめて管理できる
- 契約管理専用ではないため、自社でアプリ設計・構築する手間がかかる
- AIによる自動抽出は専用のAI契約管理型に分がある
自社の運用に合わせて契約管理台帳を作りたい、低コストで始めたい中小〜大企業に適しています。
DocYou
出典:DocYou公式サイト(https://docyou.nhs.co.jp/)
DocYouは、電子契約・電子取引・書類配信・ドキュメント管理を一体で提供する企業間取引プラットフォームです。契約だけでなく取引業務全体のDXを支援し、契約書を一元管理できます。基本利用料が月20,000円(50ユーザーまで)の定額で、初期構築費用・保守費用が不要、無料お試しもできるため、取引・契約をまとめて電子化したい中小〜中堅企業に向いています。
- 基本利用料 月20,000円(50ユーザーまで)
- 電子契約は200円/1通。初期構築費用・保守費用は不要
- 無料お試しあり。最新料金は公式サイトでご確認ください
- 50ユーザーまで定額で、人数が多くてもコストが読みやすい
- 初期構築費・保守費が不要で導入しやすい
- 契約だけでなく取引・書類配信まで一体で電子化できる
- AIによる契約情報の自動抽出は専業のAI契約管理型に分がある
- 取引プラットフォーム寄りのため、必要な管理機能を確認したい
取引・契約・書類配信をまとめて電子化し、定額で運用したい中小〜中堅企業に適しています。
目的・タイプ別おすすめまとめ
ここまでの10サービスを、重視するポイント別に整理します。自社の体制・優先順位に合わせて候補を絞り込んでください。
契約業務全体を一元化(CLM)したいなら
- ContractS CLM:申請〜締結〜管理を一気通貫で最適化
- マネーフォワード クラウド契約:締結と管理を一体化、低価格から
AIで台帳作成・更新管理を自動化したいなら
- LegalForceキャビネ:AIが台帳を自動作成・JIIMA認証
- Contract One:AI-OCR+オペレーターでデータ化、保管数無制限
- OPTiM Contract/OLGA(旧GVA契約書管理):生成AIで自動抽出
低コスト・小さく始めたいなら
- kintone:月1,000円〜(最小10ユーザーから)で台帳を自作
- クラウドサイン:無料プラン(月2件まで)から試せる
- OPTiM Contract:無料トライアルで全機能を試用可能
締結と管理を一体で使いたいなら
- クラウドサイン:電子契約+締結後の契約管理
- マネーフォワード クラウド契約/DocYou:締結・取引と管理を一体化
契約書管理システムの導入手順
契約書管理システムは次の流れで導入を進めると、スムーズに定着させられます。
1課題と対象範囲を整理する
まず、更新漏れ・検索性・属人化など解決したい課題を洗い出し、どの契約(部署・種類)から始めるか、CLM型・AI契約管理型・汎用台帳型のどれが合うかを整理します。
2サービスを選び、無料プラン・デモで試す
本記事の比較を参考に2〜3サービスに絞り、無料プランやデモでAI抽出の精度・更新アラート・検索性を検証します。実際の契約書で試すのがポイントです。
3既存契約をデータ化し、台帳を整える
既存の紙・PDF契約をスキャン・アップロードし、AI抽出やデータ化代行を活用して台帳を整えます。更新期限・自動更新条項のアラート設定や、登録・更新の運用ルールも決めましょう。
4本運用と電子契約・既存システム連携
本運用に移行し、電子契約(締結)や既存システムと連携させて、締結から管理までをつなげます。電子帳簿保存法の保存要件を満たす形で運用し、対象範囲を順次広げていきましょう。
契約書管理システムに関するよくある質問(FAQ)
Q. 契約書管理システムと電子契約は何が違いますか?
A. 電子契約は契約を「電子署名で締結する」サービス、契約書管理システムは「締結後の契約書を保管・管理する」システムです。契約書管理システムは、電子契約で結んだ契約書だけでなく、過去の紙の契約書も含めて一元管理できます。クラウドサインやマネーフォワード クラウド契約のように両方を備えるサービスもあります。
Q. AIでどこまで自動化できますか?
A. LegalForceキャビネ・Contract One・OPTiM Contract・OLGA(旧GVA契約書管理)などは、契約書をアップロードするだけで契約相手・契約期間・自動更新条項などをAIが自動抽出し、台帳を作成します。登録の手間を大きく減らせますが、重要な契約は抽出結果を人が確認・補正すると安心です。
Q. 電子帳簿保存法には対応していますか?
A. 多くの契約書管理システムが電子帳簿保存法に準拠した保存に対応しています。LegalForceキャビネのようにJIIMA認証を取得しているサービスもあります。保存要件への対応状況を導入前に確認しましょう。
Q. 無料で使える契約書管理システムはありますか?
A. クラウドサインには無料プラン(送信月2件まで・1ユーザー)があります。kintone(30日間)・OPTiM Contract(全機能を試用可能)・マネーフォワード クラウド契約には無料トライアルがあります。Hubbleは以前は無料プランが案内されていましたが、2026年9月時点の公式サイトでは無料プランの記載が確認できないため、利用前に必ず公式へ問い合わせてください。まず無料で試し、運用イメージを掴んでから本格導入するのがおすすめです。
Q. 既存の紙の契約書はどうすればよいですか?
A. スキャンしてアップロードすれば、AIが情報を抽出して台帳化できるサービスが多くあります。Contract OneのようにAI-OCR+オペレーターでデータ化を支援するサービスや、データ化代行を提供するサービスもあるため、件数が多い場合は活用しましょう。
