ワークフローシステム おすすめ10選|比較表付き【2026年最新版】

比較記事

ワークフローシステム選びで失敗しないための結論を先に言い切る。選定は「①自社の規模に料金体系が合うか ②申請フォームと承認経路を自社ルールどおり組めるか ③電子帳簿保存法などコンプライアンス要件を満たすか」の3軸で絞れば、候補はすぐ数製品に絞り込める。 中小企業ならジョブカンワークフロー・承認TIME・コラボフロー・サイボウズ Office、大企業や複雑な承認フローならintra-mart・AgileWorks・SmartDB・楽々WorkflowIIが中心候補になる。

稟議書の承認に何日もかかる、承認者が外出中でハンコが押せない、テレワークで紙の申請フローが回らない——こうした課題を抱える情シス・総務担当者は多い。ワークフローシステムを導入すれば、申請から承認・完了までの一連のプロセスをオンラインで完結でき、承認スピードと透明性が上がる。

「ワークフローシステム」と一口に言っても、グループウェアに内蔵されたタイプから大企業向けBPM(ビジネスプロセス管理)基盤まで幅は広い。料金も月額300円台/ユーザーの製品から、個別見積もりのエンタープライズ向けまで開きがある。自社の規模・業務の複雑さ・電帳法(電子帳簿保存法)対応の要否で最適解は変わる。

この記事では、2026年時点の主要ワークフローシステム10製品を、各社公式サイトで確認した料金・機能をもとに比較表付きで解説する。「グループウェア内蔵型 vs 専用ワークフロー型」という切り口で整理し、自社に合うタイプの絞り込みから最終選定まで一気通貫で理解できる構成にした(料金・仕様は改定されるため、最終判断の前に各社公式サイトで最新情報を確認してほしい)。

  1. ワークフローシステムとは?稟議・申請業務をデジタル化する仕組み
    1. ワークフローシステムの主な機能・できること
    2. こんな課題がある企業に特におすすめ
  2. ワークフローシステムの2つのタイプと使い分け
    1. タイプ①:グループウェア内蔵型(サイボウズ Office など)
    2. タイプ②:専用ワークフロー型(ジョブカン・コラボフローなど)
    3. 電帳法(電子帳簿保存法)対応の確認ポイント
    4. 用途別おすすめ分類(稟議・経費精算・勤怠申請)
  3. 選ぶときに確認すべき5つのポイント
    1. 1料金体系と総コスト(ユーザー数×単価)
    2. 2申請フォームの作成しやすさ(ノーコード対応)
    3. 3承認経路の柔軟性(複数ルート・条件分岐)
    4. 4モバイル承認対応(テレワーク・外出先での承認)
    5. 5既存システムとの連携(経費精算・勤怠・基幹系)
  4. おすすめワークフローシステム10選|比較表
  5. 各システム詳細レビュー
    1. サイボウズ Office|グループウェアとしてワークフローも使える中小企業の定番
    2. ジョブカンワークフロー|業界最安クラスをうたう中小企業向け
    3. kintone|業務アプリとワークフローをノーコードで自在に組み合わせる
    4. コラボフロー|Excelの申請書をそのまま電子化できる
    5. intra-mart ワークフロー|エンタープライズ向けBPM・ローコード開発の基盤
    6. X-point Cloud|Excel帳票ベースで手ごろに始める専用ワークフロー
    7. AgileWorks|中堅・大手企業向けのエンタープライズワークフロー
    8. 楽々WorkflowII|業務テンプレートで素早く導入できる中〜大規模向け
    9. SmartDB|大企業向けノーコード業務デジタル化プラットフォーム
    10. 承認TIME|シンプル設計で素早く承認できる中小企業向け
  6. 目的別おすすめまとめ
    1. コスト重視・中小企業向けならこれ
    2. Excelの申請書をそのまま電子化したいなら
    3. 大企業・複雑な承認フローに対応したいなら
    4. 電帳法対応を最優先で選びたいなら
  7. よくある質問(FAQ)
    1. Q1. ワークフローシステムの料金相場はどのくらい?
    2. Q2. 無料トライアルはある?
    3. Q3. 電子帳簿保存法に対応した製品はどれ?
    4. Q4. グループウェア内蔵型と専用ワークフロー型、どちらを選べばいい?
    5. Q5. スマートフォンから承認できる?
    6. Q6. 中小企業に一番向く製品は?

ワークフローシステムとは?稟議・申請業務をデジタル化する仕組み

ワークフローシステムとは、申請・審査・承認・完了といった一連の業務フロー(ワークフロー)をデジタル上で管理するソフトウェアだ。従来は紙や口頭で回していた稟議・経費申請・休暇届・契約書承認などを、Webフォームと電子承認に置き換えることで、場所や時間を問わず業務を進められるようにする。

ワークフローシステムの主な機能・できること

導入で得られる機能は、大きく次の6つに集約される。

  • 申請フォームの作成:項目の追加・必須設定・プルダウンなどを設定し、業務に合わせた申請書をノーコードで作成できる
  • 承認経路の設定:申請内容や金額・部門に応じて複数の承認者・決裁者を設定できる。条件分岐にも対応する製品が多い
  • 通知・リマインド:申請が届いたとき・承認が完了したときにメールやSlackで自動通知し、承認漏れを防ぐ
  • 履歴・ログ管理:誰がいつ申請・承認したか全履歴を記録する。監査対応にも活用できる
  • 電帳法対応:タイムスタンプ付与・検索機能・改ざん防止により電子帳簿保存法の要件を満たす(製品により対応可否が異なる)
  • モバイル承認:スマートフォンから承認操作ができる。外出中・テレワーク時の承認遅延を防ぐ

こんな課題がある企業に特におすすめ

次のいずれかに当てはまる企業は、ワークフローシステムの導入効果が大きい。

  • 紙の稟議書の回覧に数日かかり、承認速度がボトルネックになっている
  • 承認者が外出・出張中でハンコが押せず、業務が止まることがある
  • テレワーク導入後、申請系の業務だけオフィス出社が必要になってしまった
  • 申請履歴が散在していて、いつ誰が承認したか追えない
  • 電子帳簿保存法への対応を求められているが、紙の帳票管理を続けている

ワークフローシステムの2つのタイプと使い分け

ワークフローシステムは「グループウェア内蔵型」と「専用ワークフロー型」の2タイプに大別でき、既存グループウェアの有無で選ぶべきタイプがほぼ決まる。すでにグループウェアを使っているなら内蔵型で一本化、申請・承認に特化した機能が必要なら専用型、という判断が起点になる。

タイプ①:グループウェア内蔵型(サイボウズ Office など)

サイボウズ Officeの公式サイト

出典:サイボウズ Office公式サイト(https://office.cybozu.co.jp/)

グループウェアのワークフロー機能を活用するタイプ。スケジュール管理・掲示板・ファイル管理などと同一プラットフォームで申請・承認ができるため、ログイン先が一本化される。すでにサイボウズ Officeを使っている企業が「ワークフローも同じところで完結させたい」という場合に最適だ。

ただし、ワークフローが目的でもグループウェア全体の費用を負担することになるため、申請・承認だけをしたい企業にはコスト面で非効率になることもある。

タイプ②:専用ワークフロー型(ジョブカン・コラボフローなど)

コラボフローの公式サイト

出典:コラボフロー公式サイト(https://www.collabo-style.co.jp/)

ワークフロー機能に特化して開発された製品。フォームの柔軟性・承認経路の複雑さへの対応力・電帳法対応・モバイル承認のUIなど、申請・承認業務に必要な機能が充実している。既存のグループウェアはそのまま使いながら、申請業務だけ専用システムに移行するケースに向いている。

コラボフローやX-point Cloudのように「Excelの申請書をそのままデジタル化できる」製品もあり、既存フォームの移行コストをゼロに近づけられる点も強みだ。

電帳法(電子帳簿保存法)対応の確認ポイント

電帳法対応を製品に求めるなら、次の3点を公式サイトで必ず確認したい。2024年1月から電子取引データの電子保存が義務化されており、2026年時点でも対応の必要性は続いている(制度は改正されるため最新の要件を確認)。

  1. タイムスタンプ付与:電子データの真正性を証明するためのタイムスタンプが付与できるか
  2. 検索機能:日付・金額・取引先名などで検索できるか(税務調査時に対応する要件)
  3. 改ざん防止:承認済みデータへの変更・削除を制限する仕組みがあるか

本記事の調査時点で、公式にJIIMA認証取得または電帳法対応を明示しているのはコラボフロー・SmartDB・楽々WorkflowIIだった。対応を公表していない製品も多いため、選定時に営業担当者への確認を忘れないようにしよう。

用途別おすすめ分類(稟議・経費精算・勤怠申請)

同じ「申請業務」でも、用途によって相性のよいシステムは変わる。迷ったら下表を出発点にしてほしい。

用途 おすすめのアプローチ
稟議・汎用申請 専用ワークフロー型(ジョブカン・コラボフロー)が柔軟性が高く使いやすい
経費精算 ジョブカンワークフロー(ジョブカン経費精算と連携)・kintone(アプリ連携)
勤怠申請 グループウェア内蔵型(サイボウズ Office)・専用勤怠システムとの連携を優先
契約書承認 電帳法対応・文書管理があるコラボフロー・SmartDBが適合しやすい

選ぶときに確認すべき5つのポイント

選定で見るべきは①料金体系②フォーム作成のしやすさ③承認経路の柔軟性④モバイル承認⑤既存システム連携の5点だ。この順に自社要件と照らしていけば、候補は自然と絞り込める。

1料金体系と総コスト(ユーザー数×単価)

ワークフローシステムの多くはユーザー課金制のため、社員数が増えるほど月額コストが膨らむ。月額300〜1,000円台/ユーザーのシステムでも、50名で月額600円なら3万円、300名なら18万円と負担感が大きく変わる。最低利用料(ジョブカンは月額5,000円とされる/)の有無も確認しておこう。

大企業向け製品(intra-mart・SmartDB)は基本的に個別見積もりだ。初期費用・サポート費用・オプション費用を含めた総コストで比較する必要がある。

2申請フォームの作成しやすさ(ノーコード対応)

現場の業務担当者が自分でフォームを作れるかどうかは、導入後の運用負荷を左右する。ドラッグ&ドロップで項目を追加できるノーコード型か、IT担当者の関与が必要かを試用期間中に確認しよう。ジョブカン・コラボフロー・kintoneはノーコードでのフォーム作成を売りにしている。

3承認経路の柔軟性(複数ルート・条件分岐)

「1万円未満は課長承認、1万円以上は部長承認」「海外取引は法務部を経由」など、現実の稟議ルールは複雑だ。申請内容・金額・部門に応じた条件分岐や、並列承認・代理承認が必要かを洗い出したうえで対応可否を確認する。大企業ほど複雑な経路設計が求められるため、AgileWorks・intra-martの優位性が高まる。

4モバイル承認対応(テレワーク・外出先での承認)

テレワークや外出中に承認が止まることは、業務効率の大きなボトルネックになる。スマートフォンアプリの有無・モバイルブラウザでの操作性・プッシュ通知の有無を確認しよう。本記事の10製品はいずれもモバイル承認に対応している。ただし「スマホから承認できる」と「スマホで快適に使える」は別物なので、必ずトライアルで体感してから判断したい。

5既存システムとの連携(経費精算・勤怠・基幹系)

経費精算・勤怠管理・会計システムと連携し、承認後に自動でデータ転記できると、二重入力のミスと工数を削減できる。Slack・Microsoft Teams・Google Workspaceとの通知連携も定着率に影響する。REST API・Webhook・CSV連携の有無を確認しよう。


おすすめワークフローシステム10選|比較表

各社公式サイトで確認した料金・無料トライアル・電帳法対応・対象規模を一覧にした。料金は最安プランの1ユーザー月額(税別)で統一している(最新の料金・仕様は各社公式サイトで確認を)。

サービス名 料金(最安プラン) 無料トライアル 電帳法対応 モバイル承認 対象規模 タイプ
サイボウズ Office 月額600円/ユーザー〜 30日間 △ ○ 中小〜中規模 グループウェア内蔵型
ジョブカンワークフロー 月額300円/ユーザー〜(最低5,000円/月) 30日間 △ ○ 中小企業 専用ワークフロー型
kintone 月額1,000円/ユーザー〜(最小10ユーザー) 30日間 △ ○ 中小〜大企業 業務アプリ基盤
コラボフロー 月額500円/ユーザー〜(最小5ユーザー) 30日間 ○ ○ 中小〜中規模 専用ワークフロー型
intra-mart ワークフロー 要問い合わせ デモ・要問い合わせ △ ○ 中規模〜大企業 エンタープライズBPM
X-point Cloud 月額500円/ユーザー〜(初期費用0円) 30日間 △ ○ 中小〜大企業 専用ワークフロー型
AgileWorks クラウド版 年額342万円〜(税別) デモ・要問い合わせ △ ○ 中堅〜大企業 専用ワークフロー型
楽々WorkflowII クラウド版 月額1万円+500円/ユーザー〜 デモ・要問い合わせ ○ ○ 中規模〜大企業 専用ワークフロー型
SmartDB 要問い合わせ デモ・要問い合わせ ○ ○ 大企業 ノーコード業務DX基盤
承認TIME 10ID月額3,000円〜(1ユーザー約300円〜) 30日間 △ ○ 中小企業 専用ワークフロー型

※電帳法対応:○=本調査で公式にJIIMA認証取得または対応明示を確認、△=要確認・部分対応の可能性あり。詳細は各ベンダーへお問い合わせください。

各システム詳細レビュー

ここからは10製品を1社ずつ、料金・主な機能・向く企業に分けて解説する。料金は各社公式サイトで確認した値だが、変動するため最終判断の前に公式で再確認してほしい。

サイボウズ Office|グループウェアとしてワークフローも使える中小企業の定番

サイボウズ Officeは、ワークフローも含めた社内ツールを一本化したい中小企業に最も適したグループウェアだ。スケジュール管理・掲示板・ファイル管理・メッセージなどをひとまとめにしたクラウドサービスで、ワークフロー(申請・決裁)機能も標準搭載する。公式サイトによると累計導入は80,000社を突破している(2024年サイボウズ調べ)。

主な機能
申請フォームの作成・ワークフロー(承認経路設定)スケジュール管理・施設予約掲示板・社内報・ファイル管理モバイルアプリ対応(iOS・Android)
💰 料金プラン
  • スタンダードコース:月額600円/ユーザー(税別、年額7,200円/ユーザー)
  • プレミアムコース:月額1,000円/ユーザー(税別、年額12,000円/ユーザー)※カスタムアプリ機能を追加
  • 両コースでワークフロー機能を利用可能。最小5ユーザーから。30日間無料トライアルあり。初期費用無料
✅ メリット
  • グループウェア全体のコストでワークフローも使えるため、社内ツールを一本化できる
  • 日本の中小企業に合わせた設計で、直感的に使えるUIに定評がある
  • 累計8万社超の導入実績とサポート体制で安心感がある
⚠️ デメリット・注意点
  • ワークフロー機能は基本的な申請・承認には十分だが、複雑な条件分岐や大規模組織の承認フローには限界がある
  • グループウェア機能が不要な場合、専用ワークフロー型の方がコスパが良いケースもある
🏢 こんな企業に

スケジュール管理や社内連絡ツールも一緒に整えたい中小〜中規模企業に向く。グループウェア導入と同時にワークフロー電子化を実現したい場合の第一候補だ。


ジョブカンワークフロー|業界最安クラスをうたう中小企業向け

ジョブカンワークフローの公式サイト

出典:ジョブカンワークフロー公式サイト(https://wf.jobcan.ne.jp/)

ジョブカンワークフローは、コストを抑えて申請・承認を電子化したい中小企業に向く専用ワークフロー型だ。株式会社DONUTSが提供し、「業界最安クラス」をうたう。初期費用・サポート費用がかからない明快な料金体系で、ジョブカン経費精算・勤怠管理などジョブカンシリーズとの連携で業務を横断的に管理できる。

主な機能
申請フォームのノーコード作成(項目設定・必須化・条件分岐)承認経路の柔軟設定(複数ルート・代理承認・差し戻し)ジョブカン経費精算との連携(申請後に経費データを自動連携)モバイル承認・Slack通知連携
💰 料金プラン
  • 月額300円/ユーザー〜(税別)、最低利用料5,000円/月。初期費用・サポート費用なし(公式料金ページの表示を最終確認のうえ判断を)
  • 30日間無料トライアルあり
✅ メリット
  • ユーザー課金のシンプルな料金で、中小企業でも導入ハードルが低い
  • ノーコードで申請フォームを作成でき、現場担当者が自走しやすい
  • ジョブカンシリーズとの連携で経費・勤怠・労務まで一気通貫で管理できる
⚠️ デメリット・注意点
  • 最低利用料5,000円/月があるため、少人数での利用は割高になる場合がある
  • 大規模組織の複雑な承認フローには限界があり、大企業には専用製品を検討したい
🏢 こんな企業に

コストを抑えてワークフロー電子化を始めたい中小企業に向く。すでにジョブカン経費精算や勤怠管理を使っている場合は連携メリットが特に大きい。


kintone|業務アプリとワークフローをノーコードで自在に組み合わせる

kintoneの公式サイト

出典:kintone公式サイト(https://kintone.cybozu.co.jp/)

kintoneは、ワークフローに加えて業務アプリ全般をノーコードで内製したい企業に向くクラウド基盤だ。サイボウズが提供し、申請・承認に特化した製品ではなく、業務アプリを自作してプロセス管理(承認ワークフロー)と組み合わせることで自社業務にフィットさせる。基本のプロセス管理は最安のライトコースでも利用でき、REST APIと200種以上の外部サービス連携も強みだ。

主な機能
業務アプリのノーコード作成(帳票・データベース・フォームを自由に設計)プロセス管理(承認ワークフロー)※基本機能はライトコースでも利用可能REST APIによる外部システム連携(200種以上のサービスと接続)レポート・グラフ機能による業務データの可視化
💰 料金プラン
  • ライトコース:月額1,000円/ユーザー(税別)
  • スタンダードコース:月額1,800円/ユーザー(税別)※プロセス管理設定AIなど拡張機能あり
  • ワイドコース:月額3,000円/ユーザー(税別)(1,000ユーザー〜)
  • 最小10ユーザーから。30日間無料トライアルあり。ISO 27001・SOC 2認証取得
✅ メリット
  • 申請・承認だけでなく案件管理・顧客管理など業務アプリ全般をひとつのプラットフォームで構築できる
  • 豊富な外部連携でSlackなどとシームレスに接続できる
  • 導入企業40,000社以上の実績があり、業種別テンプレートも豊富
⚠️ デメリット・注意点
  • 「アプリを作る」という概念への慣れが必要で、導入初期に学習コストがかかる場合がある
  • 高度なプロセス管理支援機能(設定AIなど)を使うにはスタンダードコース以上が必要
🏢 こんな企業に

ワークフロー以外にも業務アプリ全般のデジタル化を進めたい中小〜大企業に向く。ITリテラシーが高めで、カスタマイズ性を重視する場合に最適だ。


コラボフロー|Excelの申請書をそのまま電子化できる

コラボフローは、既存のExcel申請書のフォーマットを変えずに電子化したい中小〜中規模企業に向く専用ワークフロー型だ。株式会社コラボスタイルが提供し、フォームを一から作り直す手間なく現場の混乱を最小限に抑えられる。電子帳簿保存法対応やMicrosoft 365・Google Workspaceとの連携も備え、導入は2,000社以上に達する。

主な機能
Excelフォームをそのままデジタル化(既存フォーマット維持)承認経路のビジュアル設定(フロー図で直感的に設計)回覧・通知機能電子帳簿保存法対応(改正対応の運用ガイド・テンプレートを提供)Microsoft 365・Google Workspace連携
💰 料金プラン
  • スタンダードプラン:月額500円/ユーザー(税別)、最小5ユーザー〜
  • プレミアムプラン:月額800円/ユーザー(税別)
  • 年額契約:スタンダード5,880円/ユーザー・プレミアム9,400円/ユーザー
  • 初期費用0円、最低5ユーザー・2か月から。30日間無料トライアルあり
✅ メリット
  • Excelの申請書をそのまま使えるため、現場担当者の学習コストがほぼゼロ
  • 電帳法対応を明示しており、税務対応の安心感がある
  • Microsoft 365・Google Workspace連携で既存環境に自然に溶け込む
⚠️ デメリット・注意点
  • 大規模組織(数百名以上)の複雑な承認フローには、より上位の製品が適している場合がある
  • 一部の高度な機能はプレミアムプラン以上でないと使えない
🏢 こんな企業に

紙・Excelの申請書を使い続けており、フォーマットを変えずに電子化したい中小〜中規模企業に向く。電帳法対応も同時に解決したい場合に最適だ。


intra-mart ワークフロー|エンタープライズ向けBPM・ローコード開発の基盤

intra-mart ワークフローの公式サイト

出典:intra-mart ワークフロー公式サイト(https://www.intra-mart.jp/)

intra-martは、複雑な承認フローと基幹システム連携を求める中規模〜大企業に向くエンタープライズBPM基盤だ。株式会社NTTデータ イントラマートが提供し、業務プロセス全体の設計・可視化やローコード開発環境を備える。公式サイトによると導入は10,000社以上、ワークフロー/BPM分野で19年連続シェアNo.1(富士キメラ総研調べ)を掲げる。

主な機能
BPMによる業務プロセス全体の設計・可視化・改善ローコード開発環境(申請フォーム・画面を設計者が構築)複雑な組織階層・条件分岐に対応した承認フロー設計API・外部システム連携(基幹システム・ERPとの接続)グローバル対応(多言語・海外拠点での利用)
💰 料金プラン
  • クラウド版・オンプレミス版・パッケージ版を選択可能
  • 公式サイトに具体的な料金の記載はなく、規模・構成に応じた個別見積もり(要問い合わせ)
✅ メリット
  • NTTデータグループの信頼性と充実したサポート体制
  • 大規模・複雑な承認フローでも柔軟に設計できる
  • グローバル展開する企業も含め、幅広い業種・規模への対応実績がある
⚠️ デメリット・注意点
  • 個別見積もりのため、予算感の把握には問い合わせが必要
  • 導入・設定にITベンダーの支援が必要になることが多く、内製化には一定の学習コストがかかる
🏢 こんな企業に

複雑な承認フロー・基幹システムとの深い連携・グローバル対応が必要な中規模〜大企業に向く。BPM視点で業務プロセス全体を改革したい企業に適している。


X-point Cloud|Excel帳票ベースで手ごろに始める専用ワークフロー

X-point Cloudの公式サイト

出典:X-point Cloud公式サイト(https://www.atled.jp/xpoint/)

X-point Cloudは、既存のExcel帳票を維持したまま手ごろな料金で電子決裁を導入したい企業に向く専用ワークフロー型だ。株式会社エイトレッドが提供し、数名規模から1,000名以上まで対応する。より大規模・複雑な要件には同社のAgileWorksを用意しており、規模に応じて使い分けられる(日立システムズなどが販売パートナーを務める)。

主な機能
Excel帳票のそのままデジタル化(既存帳票フォーマット維持)電子決裁・回覧機能ノーコードでの申請・承認フロー作成検索・レポート機能モバイルアプリ対応・API連携
💰 料金プラン
  • スタンダードプラン:月額500円/ユーザー(税別)、初期費用0円
  • 年払いプランは実質475円/ユーザー相当
  • 30日間無料トライアルあり
✅ メリット
  • 月額500円/ユーザーと料金が明快で、中小規模から導入しやすい
  • 既存のExcel帳票フォーマットを維持したまま電子化できる
  • 大規模要件は同社AgileWorksへ移行でき、シリーズ内でスケールできる
⚠️ デメリット・注意点
  • 大企業の非常に複雑な承認フローや組織改編対応は、上位のAgileWorksが適する場合がある
  • 高度なアドオン開発が必要な場合は要件確認が必要
🏢 こんな企業に

既存のExcel帳票を維持しながら、手ごろな料金で電子決裁を始めたい中小〜中堅企業に向く。将来的な規模拡大を見据えたい企業にも適している。


AgileWorks|中堅・大手企業向けのエンタープライズワークフロー

AgileWorksの公式サイト

出典:AgileWorks公式サイト(https://www.atled.jp/agileworks/)

AgileWorksは、複雑な組織階層と多段階の承認フローを確実に回したい中堅・大手企業に向くエンタープライズワークフローだ。株式会社エイトレッドが提供し、並列処理・条件分岐・組織改編対応など大規模承認業務に必要な機能を備える。全日空商事・テレビ朝日・清水建設などを含め、X-point Cloudと合わせてシリーズ累計5,000社以上に導入されている。

主な機能
大規模承認経路設計(並列処理・条件分岐・複雑な組織階層に対応)組織改編への対応(人事異動・組織変更に追従)紙様式の電子化(フォーム設定)システム連携・アドオン開発グループウェア連携(SSO対応)
💰 料金プラン
  • クラウド版:年額3,420,000円〜(税別)、初期費用0円
  • パッケージ版:初期費用2,400,000円〜、保守年額540,000円〜
  • 同時接続ユーザー数でのライセンスのため、部門単位のスモールスタートにも対応(詳細は要問い合わせ)
✅ メリット
  • 大規模組織の複雑な承認フローを確実に設計・運用できる
  • 組織改編への対応機能で、人事異動のたびに設定し直す手間を削減できる
  • 中小規模のX-point Cloudと同一シリーズで、規模に応じて選べる
⚠️ デメリット・注意点
  • 中堅・大企業向けの料金水準のため、小規模組織には過剰投資になりやすい
  • 導入設計には一定の要件定義とベンダー支援が必要
🏢 こんな企業に

複雑な組織階層・多段階の承認フロー・組織改編への追従を求める中堅〜大企業に向く。グループ会社を含む全社導入を検討する企業に適している。


楽々WorkflowII|業務テンプレートで素早く導入できる中〜大規模向け

楽々WorkflowIIの公式サイト

出典:楽々WorkflowII公式サイト(https://www.sei-info.co.jp/workflow/)

楽々WorkflowIIは、幅広い業務の申請書をテンプレートから素早く立ち上げたい中規模〜大企業に向く製品だ。住友電工情報システム株式会社が提供し、稟議・経費・備品購入などの業務テンプレートを標準搭載する。JIIMA認証取得で電子帳簿保存法にも対応し、クラウド・オンプレミスを選べる。富士フイルムHD・キリンHDなどを含め導入は1,000社に達する。

主な機能
業務テンプレート(稟議・経費・備品購入など)を標準搭載柔軟な承認経路設定(並列処理・条件分岐)文書管理・権限設定電子帳簿保存法対応(JIIMA認証)クラウド版・オンプレミス版の選択が可能
💰 料金プラン
  • クラウド版:月額基本料金10,000円+ユーザ料金500円/ユーザー・月(初期費用50,000円)
  • オンプレミス版:基本ライセンス300万円〜
  • 組織規模・導入形態により料金が異なる(詳細は要問い合わせ)
✅ メリット
  • 標準搭載の業務テンプレートで、申請書の設計工数を削減できる
  • 住友電工グループの実績があり、製造業・大企業での運用実績が豊富
  • クラウド・オンプレの選択でコンプライアンス要件にも対応しやすい
⚠️ デメリット・注意点
  • オンプレミス版は初期投資が大きく、小規模組織にはオーバースペックになりやすい
  • 高度な要件では導入設計にベンダー支援が必要になる
🏢 こんな企業に

幅広い業務の申請書を一気にデジタル化したい中規模〜大企業に向く。製造業・インフラ業など、大企業での運用実績を重視する企業に適している。


SmartDB|大企業向けノーコード業務デジタル化プラットフォーム

SmartDBの公式サイト

出典:SmartDB公式サイト(https://hibiki.dreamarts.co.jp/smartdb/)

SmartDBは、業務アプリ作成から承認フロー・電帳法対応・権限管理までを一体で進めたい大企業に向くノーコード業務DXプラットフォームだ。株式会社ドリーム・アーツが提供し、大規模組織の複雑な承認フローに対応しつつ、現場部門が自らアプリを作れる。日本航空・日本経済新聞社・JCB・三菱UFJ銀行など大手を中心に導入されている。

主な機能
ノーコードによる業務アプリ・フォームの作成高度な承認ワークフロー(大規模組織の階層承認に対応)Webデータベース・文書管理機能電子帳簿保存法対応(JIIMA認証を2部門取得)セキュリティ・権限管理(部署・役職単位の細かなアクセス制御)
💰 料金プラン
  • 大企業・エンタープライズ向けの個別見積もり
  • 公式サイトに具体的な金額の記載はなく、料金プラン資料のダウンロード・問い合わせで確認(要問い合わせ)
✅ メリット
  • ワークフローと業務アプリ作成をひとつのプラットフォームで完結できる
  • 大規模組織の複雑な承認フロー・電帳法対応・セキュリティ要件を同時に満たす
  • 現場部門がノーコードで自走できるため、IT部門への依存を減らせる
⚠️ デメリット・注意点
  • 大企業向けの製品のため、中小企業には過剰投資になりやすい
  • 個別見積もりのため、導入前に詳細な要件整理と見積もりが必要
🏢 こんな企業に

業務全体のデジタル化とワークフロー電子化を同時に進めたい大企業に向く。ノーコード開発による現場主導のDXを推進したい企業に適している。


承認TIME|シンプル設計で素早く承認できる中小企業向け

承認TIMEの公式サイト

出典:承認TIME公式サイト(https://shonintime.sbi-bs.co.jp/)

承認TIMEは、基本的な申請・承認業務をすぐに低コストで電子化したい中小企業に向くクラウド承認システムだ。SBIビジネス・ソリューションズ株式会社が提供し、機能をシンプルに絞りつつ最大30段階の承認ルートに対応する。テンプレートとモバイル対応で、ITリテラシーが高くない組織でも定着させやすい。

主な機能
申請・承認フロー(最大30段階の承認ルート)モバイル・マルチデバイス対応自由な文書フォーム作成ファイル添付・決裁済み文書の添付閲覧・保管権限の設定
💰 料金プラン
  • 10IDあたり月額3,000円〜(1ユーザーあたり約300円〜)。10ID単位での契約
  • 初期費用・保守費用は不要。30日間無料トライアルあり
✅ メリット
  • シンプルなUIで操作が直感的、導入後の定着率が高い
  • 10ID3,000円からの低価格設計で、中小企業でもコストを抑えて始められる
  • 最大30段階の承認ルートに対応し、基本的な稟議には十分
⚠️ デメリット・注意点
  • 大規模組織の非常に複雑な承認フローには対応しきれない場合がある
  • 機能を絞り込んでいるため、高度なカスタマイズが必要なら他製品を検討する必要がある
🏢 こんな企業に

社員数が少なく、シンプルな申請・承認業務をすぐに電子化したい中小企業に向く。ITリテラシーが高くない従業員が多い組織でも定着しやすい。


目的別おすすめまとめ

コスト重視・中小企業向けならこれ

コストを最小限に抑えたい中小企業には、ジョブカンワークフロー(月額300円/ユーザー〜)・承認TIME(10ID月額3,000円〜)・サイボウズ Office(月額600円/ユーザー〜)が有力だ。申請・承認専用で機能を絞りたいならジョブカンや承認TIME、グループウェアと一本化したいならサイボウズ Officeが向く。

Excelの申請書をそのまま電子化したいなら

既存のExcel申請書フォーマットを変えたくないならコラボフロー(月額500円/ユーザー〜)が最有力だ。既存フォームをそのままデジタル化でき、現場の混乱を最小化できる。同じくExcel帳票ベースで、より手ごろに始めたい・将来大規模化も見据えるならX-point Cloud(月額500円/ユーザー〜)が選択肢になる。

大企業・複雑な承認フローに対応したいなら

組織階層が複雑で多段階の承認フローが必要な大企業には、AgileWorks・intra-mart ワークフロー・SmartDB・楽々WorkflowIIが中心候補だ。規模・要件・既存システムとの連携方針で選択が変わるため、複数のデモを比較したうえで判断したい。

電帳法対応を最優先で選びたいなら

電子帳簿保存法への対応を重視するなら、本調査で公式にJIIMA認証取得または対応明示を確認できたコラボフロー・SmartDB・楽々WorkflowIIを優先的に検討しよう。他製品でも対応している場合があるため、対応状況は必ず営業担当者に確認することをおすすめする。


よくある質問(FAQ)

Q1. ワークフローシステムの料金相場はどのくらい?

専用ワークフロー型・グループウェア内蔵型は月額300〜1,000円台/ユーザーが中心だ。本記事の製品では承認TIMEが1ユーザー約300円〜、X-point Cloud・コラボフローが500円/ユーザー〜、サイボウズ Officeが600円/ユーザー〜となっている。intra-mart・SmartDBなど大企業向けは個別見積もりで、AgileWorksはクラウド版で年額342万円〜(税別)と規模が大きい(料金は改定されるため公式で確認を)。

Q2. 無料トライアルはある?

ある。サイボウズ Office・ジョブカンワークフロー・kintone・コラボフロー・X-point Cloud・承認TIMEはいずれも30日間の無料トライアルを提供している。一方、intra-mart・AgileWorks・SmartDB・楽々WorkflowIIなどエンタープライズ向けは、無料トライアルではなくデモやPoC・問い合わせ対応が中心だ。

Q3. 電子帳簿保存法に対応した製品はどれ?

本記事の調査時点で、公式にJIIMA認証取得または電帳法対応を明示していたのはコラボフロー・SmartDB・楽々WorkflowIIだった。SmartDBはスキャナ保存・電子取引の2部門でJIIMA認証を取得している。それ以外の製品も対応している場合があるが、公式に確認できたもののみを○としているため、導入前に各ベンダーへ確認してほしい。

Q4. グループウェア内蔵型と専用ワークフロー型、どちらを選べばいい?

すでにグループウェアを使っている、またはスケジュール・掲示板なども合わせて整えたいならグループウェア内蔵型(サイボウズ Officeなど)で一本化するのが効率的だ。既存環境は変えずに申請・承認だけを高機能化したい、複雑な承認経路や電帳法対応が必要なら専用ワークフロー型(ジョブカン・コラボフロー・X-point Cloudなど)が向く。

Q5. スマートフォンから承認できる?

できる。本記事で紹介した10製品はいずれもモバイル承認に対応しており、外出中やテレワーク時でもスマートフォンから承認操作が可能だ。ただし操作性やプッシュ通知の使い勝手は製品差があるため、無料トライアルやデモで実際に触れて確認することをおすすめする。

Q6. 中小企業に一番向く製品は?

コストと手軽さを重視するなら、ジョブカンワークフロー・承認TIME・コラボフロー・サイボウズ Officeが中小企業に向く。申請・承認だけを安く始めたいならジョブカンや承認TIME、Excel申請書を活かすならコラボフロー、社内ツールをまとめたいならサイボウズ Officeという住み分けだ。最終的には自社の承認ルールの複雑さと既存システムとの連携要件で選ぶとよい。