健康管理システムは「①法令対応3業務(健診・ストレスチェック・過重労働)をどこまで自動化できるか」「②産業医・保健師との連携のしやすさ」「③自社規模での料金総額」の3軸で選べば選定を外さない。 特に料金は、本記事の調査時点で公式サイトに金額を明記しているのはBe Health(クラウド共有サーバプランで月額換算100円/人〜)のみで、Growbase・Carely・mediment・HealthCoreなど大半は「要問い合わせ」のため、同じ条件で複数社から見積もりを取ることが前提になる。
社員の健康診断結果をExcelで管理し、ストレスチェックの集計は手作業、産業医との面談記録は紙で保管している——こうした状況では、法令対応の抜け漏れリスクが常につきまとう。常時50人以上の労働者を使用する事業場に義務付けられているストレスチェックや、健康診断後の措置義務は管理が複雑で、人事担当者が兼務で管理しきるのは難しくなっている。
健康管理システムを導入すれば、健康診断結果の電子管理・ストレスチェックの実施と集団分析・過重労働の自動検知・産業医面談の記録管理といった産業保健業務を一元化できる。2026年は健康経営優良法人認定の取得を目指す企業が増えており、その基盤インフラとしても注目が高まっている。
この記事では、2026年時点のおすすめ健康管理システム10選を比較表付きで解説する。各社の料金・実績は公式サイトで確認できた情報のみを記載し、確認できなかった数値は「要問い合わせ」として明示している。
- 健康管理システムとは?産業保健業務を効率化する仕組み
- 健康管理システムの3つのタイプと使い分け
- 選ぶときに確認すべき5つのポイント
- おすすめ健康管理システム10選|比較表
- 各システム詳細レビュー
- Growbase|11機能を備え1,820社以上が導入する総合産業保健管理
- Carely|4情報を一元管理・SmartHR Plus連携に対応
- mediment|労基署報告書の自動作成まで対応する総合健康管理基盤
- HealthCore|産業医・保健師視点で設計・エムステージ系で500社突破
- Be Health|料金を公式公開・継続率94.6%の中小企業向け
- けんさぽ|健診業務代行+ストレスチェックで担当者の負担を軽減
- FiNC for Business|健診管理+健康アプリで健康行動まで支援
- OHME(オーム)|現役産業医事務所が開発した中小企業向け健康経営支援
- Lafool(ラフール)|ストレスチェック×エンゲージメントサーベイで組織を可視化
- SmartHR(健康管理)|労務管理と統合・SmartHR Plus連携で健康管理も同一基盤に
- 目的別おすすめまとめ
- よくある質問(FAQ)
健康管理システムとは?産業保健業務を効率化する仕組み
健康管理システムとは、従業員の健康状態を記録・管理し、法令で義務付けられた産業保健業務をデジタルで一元化するクラウドサービスだ。健康診断管理・ストレスチェック・過重労働対策を一つの画面で扱い、産業医や保健師との連携業務を効率化する。
健康管理システムの主な機能・できること
健康管理システムの中心機能は、紙とExcelに散らばりがちな産業保健データを一元化し、法定業務の抜け漏れをなくすことにある。主な機能は次のとおり。
- 健康診断結果の管理:健診機関のデータを取り込み、未受診者の自動通知・有所見者の抽出・受診勧奨を効率化
- ストレスチェック実施・集団分析:オンラインで実施し、集団分析レポートを自動作成
- 過重労働・長時間残業管理:勤怠データと連携し、月80時間超の残業者を検知して面談勧奨
- 産業医面談管理:面談対象者の抽出・予約調整・記録・フォローアップを一元管理
- 労基署報告書の自動作成:定期健康診断結果報告書など法定書類の入力・提出を効率化
- 健康経営レポート:健康経営優良法人認定申請に使うデータを集計・可視化
こんな課題がある企業に特におすすめ
「担当者一人で法定業務を回しきれない」「必要なデータが散在している」企業ほど、システム化の効果が大きい。次のいずれかに当てはまるなら導入を検討する価値がある。
- 健診結果をExcelで管理しているが、抜け漏れや入力ミスが頻発している
- ストレスチェックの集計・集団分析レポート作成に毎年多大な工数がかかっている
- 長時間残業者の把握が遅れ、産業医との面談調整が後手に回っている
- 健康経営優良法人の認定申請を検討しているが、必要なデータが散在している
- 産業医が社外の嘱託産業医で、面談記録の引き継ぎが難しい
健康管理システムの3つのタイプと使い分け
健康管理システムは「何を達成したいか」でタイプを絞り込むと選定ミスを防げる。大きく分けて産業保健業務効率化型・健康経営支援型・メンタルヘルス特化型の3つがある。
タイプ①:産業保健業務効率化型(Growbase・Carely・mediment)
出典:Growbase公式サイト(https://hss.wellcoms.jp/)
出典:Carely公式サイト(https://www.carely.jp/)
出典:mediment公式サイト(https://mediment.jp/)
法令対応の4業務(健診管理・ストレスチェック・過重労働管理・産業医面談管理)の効率化に特化したタイプで、産業保健スタッフ・人事担当者の工数削減が主目的だ。Growbaseは11機能を備えた総合型、Carelyは4情報の一元管理とSmartHR Plus連携、medimentは労基署報告書の自動作成まで含む包括型という違いがある。
タイプ②:健康経営支援型(FiNC for Business・OHME)
出典:FiNC for Business公式サイト(https://biz.finc.com/)
産業保健業務に加え、従業員の健康行動改善や健康経営の推進まで踏み込むタイプだ。FiNC for Businessは健康管理アプリで従業員の健康習慣にアプローチし、OHMEは現役の産業医事務所が開発した中小企業向けの健康経営支援を掲げる。採用・ブランディングとして健康経営を進めたい企業に向く。
タイプ③:ストレス・メンタルヘルス特化型(Lafool・けんさぽ)
参考:けんさぽ公式サイト(https://knsp.jp/)
ストレスチェックやメンタルヘルス対応を軸にするタイプだ。Lafoolはストレスチェックにエンゲージメントサーベイを組み合わせて組織状態を可視化し、けんさぽは健診業務そのものを専任センターが代行する。担当者が兼務でメンタル対策まで手が回らない企業に向く。
選ぶときに確認すべき5つのポイント
健康管理システムは「法令対応の網羅性・産業医連携・料金体系・既存HRとの連携・健康経営対応」の5点を確認すれば、自社に合う製品を絞り込める。順に見ていく。
1法令対応の網羅性(健診・ストレスチェック・過重労働の3点セット)
まず確認すべきは、労働安全衛生法が義務付ける3業務にすべて対応しているかだ。1製品でカバーできれば運用が一本化できる。
- 定期健康診断の管理(全企業対象):未受診者管理・有所見者フォロー・法定書類作成
- ストレスチェック(常時50人以上の事業場が対象):実施・集計・集団分析・高ストレス者対応
- 過重労働対策(月80時間超の残業者への面談):勤怠データ連携・自動検知・面談記録
製品によっては健診管理に特化し、ストレスチェックが別料金オプションのケースもある。見積もり時に「3業務すべてが標準機能に含まれるか」を必ず確認したい。
2産業医・保健師との連携機能
健康管理システムの価値は、産業医・保健師との連絡コストをどれだけ減らせるかに直結する。面談の日程調整・記録の電子管理・フォローアップ通知が仕組み化されているかを確認しよう。HealthCoreは産業医・保健師の業務視点で設計され、エムステージの産業医紹介サービスと連携できる点が強みだ。
3料金体系(ほぼ全社が要問い合わせ・総額で比較する)
健康管理システムは料金を非公開にしている製品が大半で、本記事の調査時点で公式に金額を明記していたのはBe Healthのみだった。したがって「表示単価の安さ」ではなく、同条件で複数社から見積もりを取り、初期費用+年額の総額で比較するのが現実的だ。
- Be Health(公式に料金公開):クラウド共有サーバプランで初期費用20万円+年額36万円〜(月額換算100円/人/月)。3,000名利用時は1ユーザー月額60円〜
- Growbase・Carely・mediment・HealthCore・FiNC・Lafool・OHME・けんさぽ・SmartHR:いずれも公式では金額非公開(要問い合わせ)
同じ人数でも、機能課金型か人数課金型か、初期費用の有無で総額は大きく変わる。100名規模と500名規模の両方で試算を依頼するとよい。
4既存HRシステム(勤怠・給与・人事管理)との連携
過重労働管理には勤怠データとの連携が欠かせないため、既存の勤怠・人事システムとCSV連携またはAPI連携できるかを確認しよう。SmartHRを使っている企業は、SmartHR Plusのアプリストア経由でCarelyやmediment等と連携でき、従業員データの二重管理を避けられる。
5健康経営優良法人認定への対応(2026年の動向)
健康経営優良法人認定(経済産業省・日本健康会議)は、採用・ブランディング上の指標として定着している。申請には健康診断受診率・ストレスチェック実施率・長時間労働対策などのデータが必要で、これらを自動集計・レポート化できる製品なら申請作業を効率化できる。FiNC for Business・OHMEは健康経営支援を主眼に据えた設計になっている。
おすすめ健康管理システム10選|比較表
料金は「公式で金額を公開しているか」で明確に分かれる。以下の比較表では、公式サイトで確認できた料金・対応状況のみを記載し、確認できない項目は「要問い合わせ」とした。
| サービス名 | 料金(公式確認) | 健診管理 | ストレスチェック | 産業医連携 | 健康経営対応 | 対象規模 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Growbase | 要問い合わせ | ○ | ○ | ○ | △ | 中規模〜大企業 |
| Carely | 要問い合わせ | ○ | ○ | ○ | △ | 中小〜大企業 |
| mediment | 要問い合わせ | ○ | ○ | ○ | ○ | 中規模〜大企業 |
| HealthCore | 要問い合わせ | ○ | ○ | ○(特に強み) | ○ | 中規模〜大企業 |
| Be Health | 月額100円/人〜(初期20万円+年36万円〜) | ○ | ○ | △ | △ | 中小企業 |
| けんさぽ | 要問い合わせ | ○(代行) | ○ | ○ | △ | 中小企業 |
| FiNC for Business | 要問い合わせ | ○ | ○ | ○ | ○(特に強み) | 中規模〜大企業 |
| OHME | 要問い合わせ | ○ | ○ | △ | ○(特に強み) | 中小〜中規模 |
| Lafool | 要問い合わせ | △ | ○(特に強み) | △ | △ | 中規模〜大企業 |
| SmartHR(健康管理) | 要問い合わせ | ○ | △(連携アプリ) | △(連携アプリ) | △ | SmartHR利用企業 |
※料金・機能は各公式サイトで2026年9月時点に確認した内容。金額を公式に公開しているのはBe Healthのみで、他社は要問い合わせ。○=対応・充実、△=一部対応・連携アプリ経由・要確認。最新の料金・仕様は各公式サイトでご確認ください。
各システム詳細レビュー
ここからは10製品を1つずつ、公式サイトで確認できた機能・料金・実績にもとづいてレビューする。
Growbase|11機能を備え1,820社以上が導入する総合産業保健管理
Growbaseは、ウェルネス・コミュニケーションズ株式会社(伊藤忠テクノソリューションズ系)が提供する総合健康管理クラウドで、公式サイトによると導入1,820社以上・継続率99.7%・5,890ID以上と、産業保健分野で高い実績を持つ。健診データの一元化からストレスチェック、長時間労働管理まで計11の主要機能を備える。
- 要問い合わせ(公式は「お見積り・ご相談は無料」と記載し、金額は非公開)
- ネクスト/スタンダード/プレミアムの3プラン構成。デモ・見積もりは無料
- 導入1,820社以上・継続率99.7%(公式記載)と実績が豊富で、産業保健業務を幅広くカバーできる
- 11の主要機能を備え、健診からストレスチェック、長時間労働管理まで一本化できる
- 伊藤忠テクノソリューションズ系でセキュリティ体制が整っている
- 料金が公式非公開のため、他社と比較するには見積もりが必要
- 機能が多いため、法令対応の最小限だけを求める小規模企業には過剰になることがある
健診・ストレスチェック・過重労働管理を幅広く一元化したい中規模〜大企業。実績と機能の網羅性を重視する場合に適する。
Carely|4情報を一元管理・SmartHR Plus連携に対応
Carelyは、株式会社iCAREが提供するクラウド型健康管理システムで、「健康診断」「ストレスチェック」「長時間労働」「産業医面談」の4情報を1つのクラウドに集約する点が特徴だ。SmartHR Plus経由の連携に対応し、労務データと健康データをつなげて運用できる。
- 要問い合わせ(公式サイトに一般向けの料金表は掲載なし。第三者サイトに単価の記載はあるが公式では未確認)
- 無料デモ・見積もりあり
- 産業保健で散らばりやすい4情報を1画面に集約でき、担当者の管理負担を減らせる
- SmartHR Plus連携で労務データと健康データをつなげられる
- ISO 27001(ISMS)認証を取得している
- 料金が公式非公開のため、規模・機能に応じた見積もりが必要
- SmartHRを使っていない企業では連携メリットが限定的
産業保健の4業務を1つのクラウドにまとめたい企業。特にSmartHRを利用中で、労務と健康のデータを連携させたい中小〜大企業に向く。
mediment|労基署報告書の自動作成まで対応する総合健康管理基盤
medimentは、株式会社ラプソンが提供する総合健康管理プラットフォームだ。健康診断結果を統一基準で自動判定し、労働基準監督署への報告書自動作成や産業医面談管理まで対応する。多言語対応・Eラーニングも備え、産業保健業務を幅広く自動化できる。
- 要問い合わせ(公式サイトは「無料お見積り」リンクのみで、金額は非公開)
- 健診結果を統一基準で自動判定し、判定作業の属人化を防げる
- 労基署報告書の自動作成で、法定書類の作成工数を削減できる
- 多言語対応で外国人従業員が多い職場でも運用しやすい
- 料金が公式非公開のため、規模に応じた見積もりが必要
- 機能が多く、導入・初期設定に一定のリードタイムがかかる
健診の自動判定や労基署報告書の自動化まで含めて産業保健業務を包括的に効率化したい中規模〜大企業。
HealthCore|産業医・保健師視点で設計・エムステージ系で500社突破
出典:HealthCore公式サイト(https://healthcore.humanage.co.jp/)
HealthCoreは、産業医紹介事業大手の株式会社エムステージが提供する健康管理システムだ。公式サイトによるとサービス開始約2年半で導入500社を突破(2026年6月時点)しており、エムステージのウェルビーイングソリューションは累計2,500社超の実績を持つ。産業医・保健師の業務視点で設計され、就業判定やAI疾病リスクシミュレーションまで備える。
- 要問い合わせ(公式サイトに金額の掲載なし)
- 産業医・保健師の視点で設計されており、就業判定や二次健診管理など専門業務を効率化できる
- エムステージの産業医紹介サービスと連携でき、産業医の選任から管理まで一気通貫で対応できる
- AI疾病リスクシミュレーションなど、データ活用に踏み込んだ機能を備える
- 料金が公式非公開のため、比較検討には見積もりが必要
- 小規模企業(50名以下)には機能が過剰になる可能性がある
産業医との連携を本格化したい中規模〜大企業。産業医の新規選任も検討している場合はエムステージとの一体活用が効く。
Be Health|料金を公式公開・継続率94.6%の中小企業向け
出典:Be Health公式サイト(https://www.behealth.jp/)
Be Healthは、株式会社Be Creativeが提供する中小企業向け健康管理システムで、今回の調査で唯一、公式サイトに料金を明記していた製品だ。公式によると利用企業450社以上・継続率94.6%で、健診結果・ストレスチェック・残業時間・面談記録・休職者情報を一元管理できる。紙の健診結果をAIと専門スタッフがデータ化する運用支援も特徴だ。
- クラウド共有サーバプラン:初期費用20万円+年額36万円〜(月額換算100円/人/月)
- 専用サーバプラン:初期費用92万円+年額144万円〜
- オンプレミス(買切り):初期費用334万円〜+年額40.5万円〜
- 3,000名利用時は1ユーザー月額60円〜(いずれも公式サイト記載)
- 料金を公式に公開しており、導入前に総額の見通しを立てやすい
- 継続率94.6%・利用450社以上(公式記載)と、中小企業での定着実績がある
- ISO 27001・ISO 27017・Pマークを取得しセキュリティ体制が整っている
- 共有サーバプランでも初期費用20万円がかかるため、ごく小規模では負担感が出る場合がある
- 大規模・複雑な産業保健ニーズには機能面で上位製品に及ばないことがある
料金を事前に把握したうえで導入したい中小企業。人事担当者が産業保健を兼務しており、シンプルなUIと明快な料金を優先したい場合に適する。
けんさぽ|健診業務代行+ストレスチェックで担当者の負担を軽減
けんさぽは、株式会社Personal Health Techが提供するサービスで、単なるシステムではなく健診業務の代行まで含む点が特徴だ。企業ごとに専任の「健康管理センター」を設置し、健診の予約手配から結果のデータ化までを代行するため、産業保健担当者が兼務で時間を割けない企業でも運用しやすい。健康経営優良法人認定取得のサポートも提供している。
※本記事の調査時点で、公式サイト(knsp.jp/kensapo.jp)はSSL証明書エラーにより閲覧できなかった。以下は一般に案内されている内容にもとづく概要で、最新の機能・料金は公式サイトで直接ご確認いただきたい。
- 要問い合わせ(公式サイトを閲覧できず、公式での金額確認は未実施)
- 健診業務を代行してもらえるため、専任担当者がいなくても産業保健を回しやすい
- ストレスチェックや健康経営優良法人認定のサポートまで含む
- 従業員向けアプリで健康意識の向上を促せる
- 業務代行型のため、自社でシステムを細かくカスタマイズしたい場合には向かない
- 料金が公式非公開で、見積もりが必要
人事担当者が兼務で産業保健に割ける時間がない中小企業。健診業務そのものを外部に任せたい場合に適する。
FiNC for Business|健診管理+健康アプリで健康行動まで支援
FiNC for Businessは、株式会社FiNC Technologiesが提供するサービスで、産業保健管理と従業員の健康行動改善をオールインワンで提供する点が独自の強みだ。公式サイトによると累計400社以上に導入されており、健康管理システムと健康管理アプリを中心に、サーベイ・eラーニング・健診管理・面談記録までを1つに集約できる。
- 要問い合わせ(公式は「状況・希望に応じて最適なプランを案内」とのみ記載)
- 産業保健管理と健康行動改善を1つのサービスで両立できる
- 健康管理アプリで従業員の健康習慣にアプローチでき、健康経営の取り組みを可視化しやすい
- 累計400社以上の導入実績(公式記載)がある
- 産業保健業務の効率化だけが目的なら、アプリ機能はオーバースペックになる場合がある
- 料金が公式非公開で、見積もりが必要
健康経営を推進し、従業員の健康行動改善まで踏み込みたい中規模〜大企業。採用・ブランディングの一環として健康経営に取り組みたい場合に向く。
OHME(オーム)|現役産業医事務所が開発した中小企業向け健康経営支援
参考:OHME(オーム)公式サイト(https://www.ohme-cloud.jp)
OHME(オーミー)は、株式会社OHMEが提供する健康管理クラウドで、現役の産業医事務所が開発した中小企業向けの健康経営支援を掲げている。健診管理・ストレスチェックに加え、従業員の健康データの見える化や産業医・保健師との記録共有に対応するとされる。
※本記事の調査時点で、公式サイト(ohme-cloud.jp)はページがJavaScriptで描画される構成のため本文を取得できず、料金・機能・実績を公式で数値確認できなかった。以下は一般に案内されている内容にもとづく概要で、最新情報は公式サイトで直接ご確認いただきたい。
- 要問い合わせ(公式サイトの本文を取得できず、公式での金額確認は未実施)
- 現役の産業医事務所が開発しており、中小企業でも運用しやすいシンプルさを掲げている
- 健診・ストレスチェックと健康経営支援を組み合わせられる
- 従業員へのメッセージ配信で健康施策のコミュニケーションを取りやすい
- 公式サイトの情報が取得しづらく、事前の情報収集は問い合わせ前提になりやすい
- 大規模・複雑な産業保健ニーズには機能面で上位製品に及ばない場合がある
健康経営に取り組みたい中小〜中規模企業。産業医の視点を踏まえたシンプルな運用を求める場合に向く。
Lafool(ラフール)|ストレスチェック×エンゲージメントサーベイで組織を可視化
出典:Lafool(ラフール)公式サイト(https://survey.lafool.jp/)
Lafool(ラフールサーベイ)は、株式会社ラフールが提供するメンタルヘルス・エンゲージメント管理ツールだ。公式サイトによると導入社数2,300社以上(2025年9月末時点、OEMサービス含む)で、法令対応のストレスチェックにエンゲージメント・満足度サーベイを組み合わせ、組織と個人の状態を可視化する。結果の「要因」を分析できる点が特徴だ。
- 要問い合わせ(公式サイトは料金ページへのリンクのみで、金額の掲載なし)
- 専任サポート付きの無料デモ体験あり
- ストレスチェックを法令対応で終わらせず、エンゲージメント分析と組み合わせて組織改善に活かせる
- 結果の要因を可視化でき、どこに手を打つべきか判断しやすい
- 導入2,300社以上(公式記載)と実績がある
- 健診管理・過重労働管理など産業保健の広範な業務は対象外(ストレス・サーベイ特化)
- 料金が公式非公開で、見積もりが必要
メンタルヘルス対策・エンゲージメント向上・離職防止を優先課題に掲げる中規模〜大企業。ストレスチェックのデータを組織改善に活かしたい場合に適する。
SmartHR(健康管理)|労務管理と統合・SmartHR Plus連携で健康管理も同一基盤に
出典:SmartHR(健康管理)公式サイト(https://smarthr.jp/)
SmartHRは、公式サイトによると登録社数80,000社以上のHRプラットフォームで、労務管理クラウドで7年連続シェアNo.1(同社発表)を掲げる。健康管理については、本体標準機能の健康診断管理(受診記録・提出管理)に加え、ストレスチェックや産業医連携はSmartHR Plusの連携アプリ(Carely・mediment・ストレスチェッカー等)経由で実現する構成だ。すでにSmartHRを使う企業なら、労務データと健康データを同一基盤でつなげられる。
- 要問い合わせ(プラン別の見積もり制。初期費用・サポート費用は無料。健康管理系の連携アプリは各サービスの料金が別途必要)
- 労務データと連携でき、入退社に伴う従業員情報の二重管理を避けられる
- 登録80,000社以上(公式記載)の基盤で、継続的なアップデートとサポートが受けられる
- SmartHR Plus経由でCarelyなど専門システムを組み合わせられる
- ストレスチェックや産業医連携は連携アプリ前提で、専用の健康管理システム単体ほど機能が深くない
- SmartHRを使っていない企業にはメリットが薄い
すでにSmartHRを使っており、労務と健康のデータを同一基盤にまとめたい企業。専門的な産業保健機能は連携アプリで補う前提の企業に向く。
目的別おすすめまとめ
自社の優先課題が決まれば、候補は自然に絞れる。ここでは代表的な4つの目的別に有力候補を挙げる。
料金の見通しを立ててコスト重視で導入するなら
料金を公式に公開しているBe Health(クラウド共有サーバプランで月額換算100円/人〜)が第一候補になる。総額を事前に把握しやすく、中小企業での定着実績もある。総合的な機能を求める場合は、実績豊富なGrowbaseに見積もりを取り、総額で比較するとよい。
産業医との連携を強化・本格的な産業保健管理をするなら
HealthCore(エムステージ系・産業医連携特化)かmediment(労基署報告書の自動作成まで対応)が候補だ。産業医の新規選任もセットで検討しているなら、産業医紹介と一体で使えるHealthCoreが有力になる。
健康経営優良法人認定を目指すなら
FiNC for Business(健康行動改善+オールインワン)かOHME(産業医事務所発の健康経営支援)が候補だ。従業員の健康行動まで変えたいならFiNC、産業医視点のシンプルな運用を求めるならOHMEが向く。
メンタルヘルス・ストレスケアを強化したいなら
Lafool(ストレスチェック+エンゲージメントサーベイ)が有力だ。ストレスチェックを法令対応で終わらせず、組織状態をデータで可視化・改善したい企業に適する。担当者の工数そのものを減らしたいなら、健診業務を代行するけんさぽも選択肢になる。
よくある質問(FAQ)
Q1. 健康管理システムの料金はどのくらいかかりますか?
製品によって大きく異なり、本記事の調査時点で公式に金額を公開していたのはBe Healthのみだった。Be Healthはクラウド共有サーバプランで初期費用20万円+年額36万円〜(月額換算100円/人/月)と明記している。Growbase・Carely・mediment・HealthCoreなど大半は料金非公開(要問い合わせ)のため、同条件で複数社から見積もりを取り、初期費用+年額の総額で比較するのが確実だ。
Q2. 無料プランや無料トライアルはありますか?
今回確認した10製品には、恒常的な無料プラン(0円で使い続けられるプラン)は見当たらなかった。多くの製品はデモや見積もりを無料で提供しており、Lafoolは専任サポート付きの無料デモ体験を用意している。まずはデモで操作感を確かめてから見積もりを取る流れが一般的だ。
Q3. 従業員50名未満でも導入する必要はありますか?
ストレスチェックの実施義務は常時50人以上の労働者を使用する事業場が対象だが、定期健康診断の管理や有所見者フォローは全企業に関わる。50名未満でも健診結果の管理や受診勧奨を効率化したい場合は、Be Healthやけんさぽのような中小企業向け・代行型のサービスが選択肢になる。
Q4. すでにSmartHRを使っています。別の健康管理システムは必要ですか?
SmartHR本体の健康管理は健康診断管理(受診記録・提出管理)が中心で、ストレスチェックや産業医連携はSmartHR Plusの連携アプリ(Carely・mediment・ストレスチェッカー等)経由で実現する。法令対応の3業務をしっかり回したい場合は、SmartHR Plus経由で専門の健康管理システムを組み合わせるか、連携に強いCarelyを検討するとよい。
Q5. 産業医との連携を重視する場合はどれを選べばよいですか?
産業医・保健師の業務視点で設計され、エムステージの産業医紹介サービスと連携できるHealthCoreが有力だ。産業医の新規選任も同時に検討しているなら、紹介から管理まで一気通貫で対応できる点が強みになる。medimentも産業医面談管理や労基署報告書の自動作成に対応している。
Q6. 健康経営優良法人認定の申請に役立つシステムはどれですか?
健康経営支援を主眼に設計されたFiNC for BusinessやOHMEが向く。申請には健康診断受診率・ストレスチェック実施率・長時間労働対策などのデータが必要で、これらを集計・可視化できる製品なら申請作業を効率化できる。認定基準は年度で見直されるため、申請時は最新の要件を確認したい。
Q7. 導入までにどのくらいの期間がかかりますか?
製品や導入範囲によって異なるため一概には言えないが、機能が多い総合型ほど初期設定やデータ移行に時間がかかりやすい。見積もり取得時に、導入スケジュールとデータ移行の支援範囲(紙の健診結果のデータ化を含むかなど)を確認しておくと、導入後のギャップを防げる。
